流れを引き寄せた川島悠翔、デビュー戦で6得点3リバウンド1ブロック「プレーできて楽しかった」

2月22日に有明コロシアムで「FIBAアジアカップ2025予選」Window1が行われ、男子日本代表(FIBAランキング26位)がグアム代表(同76位)と対戦。35-36と1点ビハインドで試合を折り返したものの、後半に盛り返して、77-56で勝利を収めた。

後半に流れを呼び込んだのは川島悠翔(NBAグローバルアカデミー)だ。若手中心で臨んだ「19回アジア競技大会(杭州/2022)」を除けば、トップカテゴリーの代表デビューを飾った18歳は、第3クォーター残り4分46秒に初得点を挙げると、直後にもレイアップを沈めた。守っては体を張って、相手選手とマッチアップ。試合終了間際のダンクは認められなかったものの、13分56秒のプレータイムで6得点3リバウンド2アシスト1ブロックをマークした。試合でのプラスマイナスは比江島慎(宇都宮ブレックス)と並んでチーム2位タイの「13」だった。

「プレーできて楽しかったですし、うれしかったです」とデビューを喜んだ川島は、「流れが悪い時、自分のドライブで流れを持って来れたのは良かったと思います」とコメント。前半は硬さも見られたが、「雰囲気にアジャストできて、チームメートの皆さんが声を掛けてくれたので、自分の緊張が解けました」と明かした。

試合終了間際のダンクは未遂に終わった [写真]=伊藤大充

手応えをつかんだ一方、ディフェンスで当たり負けしてファウルを犯したり、オフェンスでは相手のブロックを受けることもあった。自身の課題を次のように口にした。

「今日は転んだ回数が多かったので、次は相手を転ばす勢いでやりたいと思います。ベースライブのドライブでは、(相手が)飛んでくるとわかっていてもそのまま打ってしまったのは反省点です。ポンプフェイクをうまく使って、力強くできたら得点も伸びたと思います」

また、 河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)から「ダイブしたらパスを出すからしっかりと見とけよ」と声を掛けられたようで、「しっかりとボールを見て、勇輝さんがいいパスを出してくれました。勇輝さんは絶対に自分を見てくれると思ったので、信じてダイブできました」と、チームメートとの好連携も披露。海外で成長を続ける18歳が、「2024年パリオリンピック」のメンバー入りに向けてアピールに成功した。

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