【2024年シーズン展望~ナ・リーグ中地区~】まさかの最下位 カージナルスの雪辱なるか!?

2019年から4年連続でポストシーズン(PS)に進出していたカージナルスがまさかの最下位に沈んだ2023年シーズン。その雪辱を晴らすため、積極的に補強に動いたカージナルスが巻き返しを図るのか。それとも好調2チームが再び遮るか。

2022年に4年連続だったポストシーズン(PS)進出を惜しくも逃したブリュワーズが、その悔しさを晴らし、2年ぶりの地区優勝に返り咲いた2023年のナ・リーグ中地区。伝統的な強さを誇るカージナルスがまさかの地区最下位に沈むなど、予想外の展開となった。

日本時間2月22日時点で、データサイト「ベースボール・プロスペクタス」の成績予想システムである「PECOTA」が算出した今季の順位予想はこちら。

1 カージナルス(84.7勝77.3敗/勝率.523/プレーオフ進出確率61.5%)
2 カブス(80.4勝81.6敗/勝率.496/33.2%)
3 ブリュワーズ(79.6勝82.4敗/勝率.491/28.3%)
4 レッズ(78.0勝84.0敗/勝率.481/21.2%)
5 パイレーツ(72.8勝89.2敗/勝率.449/5.9%)

2023年のカージナルスは、6チーム制だった1990年以来の最下位に沈み、PS進出も4年連続でストップした。ラーズ・ヌートバー、ブレンダン・ドノバンら若手の躍進はあったが、その敗因の1つが、主力のポール・ゴールドシュミットとノーラン・アレナドの不振だ。今季は2人の復活が待たれるが、もう1つのポイントが防御率4.79でリーグ12位と苦戦した投手陣だ。オフにはツインズからFAとなっていた実力者ソニー・グレイを獲得し、他にもドジャース、オリオールズからFAのランス・リン、カイル・ギブソンを迎え、巻き返しを図る。

2021年から4位、3位、そして2023年は勝率を5割に戻しての2位と順位を上げているカブスは、おおむね戦力を維持しており、今季も鈴木誠也には4番の活躍が期待される。そこに、NPBで最多奪三振のタイトルを獲得した左腕、今永昇太がローテーションの一角として加わり、トップを狙える布陣が揃った。

昨季2年ぶりの地区優勝に返り咲いたブリュワーズは、パドレスからFAとなった2017年33本塁打の強打の捕手ゲーリー・サンチェスを獲得し、DHとして打線に厚みを加える。

しかし、3年連続で2ケタ勝利を挙げていたコービン・バーンズをトレードでオリオールズへ放出し、FAとなった2022年13勝のブランドン・ウッドラフは2年契約を結ぶも肩の手術で今季の登板は絶望的と投手陣には不安が残っている。

4位予想のレッズには、ヤンキースからFAとなったフランキー・モンタスが加入し、アスレチックス在籍時の2021年にリーグトップの32先発で13勝を挙げたときのような活躍が期待される。

5位予想はパイレーツだが、昨年怪我に悩まされたものの健康体であればパワーとスピードを備えた先頭打者としての成長が見込めるオニール・クルーズの覚醒に期待が高まる。

今季はカージナルスが最下位から復活の地区優勝を果たすのか、それを今永や鈴木を擁する「ライバル」のカブスが止めるのか。パイレーツのクルーズや、ブリュワーズのジャクソン・チョーリオ、レッズのエリー・デラクルーズなど、期待の新星の台頭からも目が離せない。混戦必至のナ・リーグ中地区には注目だ。

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