メジャー２年目の今季は先発ローテーションの柱として期待され、開幕投手を務める可能性もあった千賀滉大（メッツ）だが、右肩痛で離脱することが決まった。日本時間２月23日、デービッド・スターンズ編成本部長は前日の練習を欠席した千賀について、検査の結果、右肩の後ろ側に痛みがあることを発表。千賀は症状がなくなるまで投球を控えることになり、調整が大幅に遅れることが確実となった。手術は必要ない見込みだが、故障者リストに登録された状態でシーズン開幕を迎えることになりそうだ。
メディアの取材に応じたスターンズ編成本部長は「どのくらい時間がかかるか、正確なことは現時点ではわからない」とコメント。「手術は必要ないが、現時点で言えることは、おそらく開幕には間に合わないだろうということだ。しかし、今シーズンの大部分は稼働できると思っている」と長期離脱は避けられるとの見通しを示した。
早い段階で異変を訴えた千賀について、スターンズ編成本部長は「彼は正しい行動をした。異変を教えてくれた。検査をすることができたし、治療を開始することもできる」とコメント。「早い段階で対応できたことで、彼が早期復帰できることを願っているよ」と話した。
千賀は「調整を進めていくなかで、右肩に違和感を覚えた」とコメント。「長いシーズンを乗り切るために、自分のためにもチームのためにも、今は少し休んだほうがいいと思う」と冷静に自分の置かれた状況を判断しているようだ。
スターンズ編成本部長によると、千賀の離脱に伴う新たな戦力補強は検討されておらず、先発６番手以降の現有戦力で穴埋めをする方針だという。昨季チームで２番目に多い25試合に先発して９勝８敗、防御率4.70を記録したタイラー・メギルが代役の最有力候補だが、９試合に先発して４勝０敗、防御率2.89と好投したジョーイ・ルケーシー、９試合（うち７先発）に登板して１勝４敗、防御率3.64のホセ・ブットーにもチャンスがありそうだ。
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