タイラー・ザ・クリエイター、ルイ・ヴィトンのカプセルコレクションを発表

タイラー・ザ・クリエイターが、ルイ・ヴィトンのためにカプセルコレクションをデザインした。同ブランドのメンズウェアのクリエイティブ・ディレクター、ファレル・ウィリアムスに招待され、初の単独コラボレーションに挑戦したタイラー、シルクのポケットチーフ、フリースのジャケット、シリアル用のボウル、そしてシリーズの中で最も高価な6万8000ユーロ(約1100万円)の特別仕様のトランク「クーリエ・ロジン110」など、アパレルとアクセサリーのラインナップを展開している。

すべてのアイテムには、タイラーの手描きの「クラッギー・モノグラム」と呼ばれるブランドのモノグラム・モチーフがあしらわれており、エクレア型のクリップ式ポーチや、チョコレートやピスタチオ、カスタードといった色味のレザーを使ったワッフル・スライドなど、ペストリーを連想させるものが多い。

ファレルはWWDの電子メールインタビューで、こう語っている。「タイラーは長年の親友であり、コラボレーターだった。彼の目は尊敬に値するし、音楽、ファッション、ジュエリーの分野で僕たちはいつも繋がってきた。彼は何か面白いこと、人と違うことをするのを躊躇しない」「タイラーは、ヴァージル(アブロー)がヴィトンにいた時からすでに、ブランドと強い関係を築いていた。今回のスプリング・コレクションは、意図的にそれを発展させ、僕たちのビジョンを理解し、タイラーのようにヴァージルの歴史と影響を評価する素晴らしい知性とアーティストで構成されるコミュニティを強化するものだ」

ルイ・ヴィトンは3月21日に発売されるこのラインを、タイラーの「特徴的なプレッピーで洗練されたスタイル」とファレルがブランドに加わって以来確立してきた「エレガントでダンディな着こなし」の「本能的な融合」と表現している。

ファレルはこう話す。「タイラーがすることはすべて思慮深く本物だ。このプロジェクトで僕たちの2つの世界を融合させる全く新しいことをし、その結果、ヴィトン独自のものになったんだ」

2人は過去に音楽でコラボしたことがあり、ファレルはファッションで一緒に仕事をすることに大きな違いはないと考えていたそうで、「結局のところ、コラボレーションだよね?音楽スタジオで歌詞を書いて、色々なサウンドを試していても、ショールームでスケッチやファブリックについて話し合っていても、新しく美しいものを作るために一緒に働くことに変わりはない。同じようにやりがいのあることだし、彼のプロセスや彼が生み出すものにはいつも驚かされるよ」と語っている。

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