2両編成の普通列車から"バッテリーやケース"落下 特急含む20本が運休…650人に影響 JR北海道

落下したバッテリー(提供 JR北海道)

北海道北部を結ぶJR石北線の駅で2月21日、列車のバッテリーやケースが駅構内に落下しました。この影響で特急5本を含む20本が運休、約650人に影響しました。JR北海道によりますと、21日午前6時30分ごろ、石北線旭川行きの普通列車(2両編成)が伊香牛駅を発車後、運転席モニターでアラームが鳴りました。運転に支障はなく、隣の当麻駅に定時到着後、運転士が点検。2両目の下にある制御用バッテリーが入っている機器箱の金属製のふたがありませんでした。箱の中に入っていたバッテリーケースや12個のバッテリーのうち8個がなくなっていました。バッテリー8個は伊香牛駅構内で発見されていますが、バッテリーケースが見つかっているのかは不明です。列車から取れたふたはまだ見つかっていません。この影響で、20本(特急5本、普通列車15本)が運休、乗客がバスやタクシーに乗り換えるなど約650人に影響が出ました。

ふた落失後の制御用バッテリー箱(提供 JR北海道)

直近5年では同じようなケースはなく、ふたやバッテリーが取れた原因も分かっていません。この列車は石北線で2022年3月から稼働していました。バッテリーは自動車と同じように列車のエンジンをかけるときに使われています。なくなったとしても、走行に支障はありません。JRは稼働していた同型の列車85両を点検し、異常がないことを確認しています。

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