劇的展開で延長に持ち込んだフライブルクが逆転勝利でラウンド16へ駒を進める!【EL】

[写真:Getty Images]

堂安律が所属するフライブルクは22日、ヨーロッパリーグ(EL)プレーオフ2ndレグでRCランスと対戦し3-2で勝利した。堂安はフル出場している。

15日に行われた敵地での1stレグをゴールレスドローで終えたフライブルクは、前回対戦のスタメンから負傷したカイテルをシディリアに変更した以外は同じメンバーを採用。堂安は[4-4-2]の右MFでスタメンとなった。

ラウンド16進出の懸かった一戦は、一進一退の展開が続くと目立った決定機がないまま時間が経過。すると28分、フライブルクはセットプレーでのミスからRCランスに先制を許す。

自陣中盤でFKを与えると、フランコフスキのロングパスを飛び出したGKが中途半端な処理でボックス内にこぼすと、ダヴィド・コスタがダイレクトシュートをゴールに流し込んだ。

先制を許したフライブルクは33分、敵陣右サイドで獲得したFKからR・サライがクロスを供給すると、ゴール前のDFメディーナに当たったボールが枠を捉えたが、GKサンバが好反応のセーブで弾くと右ポストを直撃。さらにボックス内で生まれた混戦から最後は堂安が右足で狙ったが、シュートは相手GKの正面を突いた。

このまま前半終了かと思われたが、フライブルクは追加タイムに失点する。追加タイム2分、グラディのロングフィードを対応したDFグルデがクリアミスを犯すと、こぼれ球を拾ったワイにそのままボックス内まで切り込まれ、冷静にゴールネットを揺らされた。

迎えた後半、2点を追うフライブルクはマケンゴとシディリアを下げてグレゴリッチュとヴァイスハウプトを投入。すると61分、ロングパスに反応したロールがボックス右でクサノフに倒されたが、主審はノーファウルの判定を下した。

その後も攻勢を続けるフライブルクは67分、敵陣左サイドで獲得したFKから堂安がクロスを供給すると、相手DFにディフレクトしたこぼれ球をR・サライが豪快にゴールに蹴り込んだ。

1点を返して勢いづくフライブルクは、72分にも堂安の右クロスをファーサイドのグレゴリッチュが頭で合わせると、ゴール右に外れたボールを拾ったキューブラーが決定機を迎えたが、シュートはGKサンバのファインセーブに阻まれた。

その後は互いに選手を入れ替えながらゴールを目指したが、膠着状態が続く。するとフライブルクは89分、敵陣中盤でボールを受けたキューブラーがゴール前に入れたロングパスをグレゴリッチュが頭で合わせたが、これは相手GKが弾き出す。

このまま試合終了かと思われたが、ドラマは後半アディショナルタイムに生まれる。93分、中盤からのロングパスをボックス左の28が頭で折り返すと、R・サライのワンタッチパスでボックス左深くに抜け出したグレゴリッチュのクロスを堂安がボレーシュート。これは相手DFにブロックされたが、こぼれ球を拾ったR・サライがゴール左に流し込んだ。

試合は2-2のまま延長戦に突入。その延長戦も主導権を握ったフライブルクが99分、GKアトゥボルのロングフィードを前線でホーラー、グレゴリッチュと頭で繋ぐと、ボックス内に抜け出したR・サライはエル・アヤナウィにつぶされたが、再びボールを拾ったグレゴリッチュが飛び出したGKをかわして冷静にゴールネットを揺らした。

結局、これが決勝点となり、3-2でタイムアップ。逆転勝利を飾ったフライブルクがELラウンド16へ駒を進めた。

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