犬がご飯を食べたときに『美味しい』と感じるポイント3つ!食いつきがよくなる基準を解説

犬がご飯を食べたときに「美味しい」と感じるポイント

人が美味しいと感じる基準として大きいのは味覚による味ですが、他にも香り、見た目、そして料理名や食材の産地などの諸情報からも美味しさを感じます。犬も同じように、美味しいと感じる基準は味覚だけではありません。

それどころか、『犬の味覚の感度は人の5分の1程度』だと言われており、美味しいという感覚は味覚よりも嗅覚によるニオイからより多くを得ていると考えられています。現在分かっている犬の美味しさの判断基準は、嗅覚、食感、味覚の順だそうです。

そこで今回は、犬がご飯を食べたときに「美味しい」と感じポイントについて解説します。どのようなご飯であれば犬の食いつきがよくなるのか、その基準を確認しておきましょう。

1.ニオイ

犬は人と一緒に暮らすことで雑食性に変わりましたが、元来は肉食性でした。そのため、やはり良質で新鮮な「動物性タンパク質」を主原料に作られているフードのニオイを美味しいと感じる傾向にあります。

良質でコスパの良いドライフードは愛犬の主食に適していますが、大袋で買ってしまうと開封後にフードが酸化し、美味しいニオイがなくなって愛犬の食いつきを悪くすることが多いです。

食いつきを保つためには、購入方法や保管方法の工夫も大切なのです。

2.食感

犬は、滑らかな食感を美味しいと感じる傾向にあります。この滑らかな触感を生み出し、美味しそうなニオイにも貢献するのが「脂肪分」です。脂肪分を豊富に含むフードを選ぶことで、食いつきを良くすることが期待できます。

ただし、動物性油脂とか家禽脂肪のように、素材が明記されていないフードは、廃肉処理の過程で抽出された酸化しやすい脂肪である可能性が高いので、避けた方が良いでしょう。

鶏脂やサーモンオイルなど、素材が明示されているフードを選ぶことをおすすめします。

3.味

元々肉食獣だった犬は、味覚も動物性タンパク質に由来した「アミノ酸」の旨味を好む傾向にあります。

動物性と言っても犬によって好みが異なりますので、愛犬が好む肉(牛、豚、ラム、鶏、馬など)を原材料としているフードを選びましょう。

子犬や老犬のために食べやすくするための工夫

子犬は「まだ固いものが食べられない」、逆に老犬になると「さまざまな感覚や筋力が衰えて上手に食べられない」「ニオイを感じられない」という理由で、食いつきが悪くなることがあります。

そこで、子犬や老犬の体力や体格にあった食器を用意したり、ドライフードを40℃弱程度のぬるま湯でふやかし、ニオイを立たせたり食べやすくしたりするなどの工夫をすると、食いつきを改善できることがあります。

フードをふやかすぬるま湯を、味付けをしていないささみ肉の茹で汁などにすることで、さらに食欲を刺激できるでしょう。

ドッグフードに関する悩み事

犬の専門サイトが全国の飼い主さんにドッグフードに関するアンケートを行い、その結果を2024年1月に公開しました。

それによると、ドッグフードを選ぶ際に最も重視されているポイントは23.4%の回答率だった「食いつき」、2位が16.1%の「原材料」でした。

2021年に他社が行った同様の調査では、最も重視するポイントは54%の回答率だった「原材料」でしたので、近年急激にペットフードに対する信頼度が向上したことが伺えます。と同時に、愛犬にしっかりと食べさせることに苦労されている飼い主さんが増えているのかもしれません。

愛犬にドライフードを食べさせる際に、毎回トッピングが必要だという飼い主さんが17.4%、たまにトッピングが必要だという飼い主さんが22.1%という回答を考えても、「食いつき」を重視されていることが裏付けられているように思います。

まとめ

食いつきが良くなり、愛犬がしっかりとご飯を食べてくれるようになるのは嬉しいことです。しかし、必要以上に食べすぎてしまうのはよくありません。人と同じように、犬も肥満になることで健康を悪化させてしまうからです。

必要以上に食べさせないことは大切ですが、良質で栄養バランスの取れた食事を、必要量しっかりと美味しく食べさせることが、愛犬を健康で長生きさせられる秘訣であり、基本です。

愛犬にご飯を与えるときは、美味しく食べられるような工夫をこらしてあげましょう。

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