中国が15年連続でアフリカ最大の貿易パートナーの地位を維持―中国メディア

中国がすでに15年続けてアフリカ最大の貿易パートナーの地位を維持しており、中国とアフリカの貿易額は2023年に前年比1.5%増となる過去最大の2821億ドルに達したことが分かった。写真はシエラレオネ。

中国商務部がこのほど開催した「中国アフリカ経済貿易深度協力先行区」に関する記者会見で、中国がすでに15年続けてアフリカ最大の貿易パートナーの地位を維持しており、中国とアフリカの貿易額は2023年に前年比1.5%増となる過去最大の2821億ドルに達したことが明らかになった。

商務部西アジア・アフリカ司の江偉(ジアン・ウェイ)司長によると、経済・貿易協力は中国アフリカ関係を安定させる「バラスト」であり、それを推進させる「スクリュー」でもある。中国アフリカ協力フォーラムのこれまでの会合による実務的な措置に後押しされ、中国とアフリカの経済・貿易協力は常に力強い活力を維持し、実り豊かな成果を収めてきた。

中国とアフリカの貿易は過去最大規模を更新、構造が持続的に最適化

アフリカからの農産物輸入が成長の注目点となっている。2023年、中国のアフリカからのナッツ類、野菜、花、果物の輸入はそれぞれ前年比130%、32%、14%、7%増加した。電気機械製品は対アフリカ輸出の中心となっており、「新御三家」製品(電気自動車、リチウム電池、太陽電池)の対アフリカ輸出が急成長を遂げ、新エネルギー自動車、リチウム電池、太陽電池の輸出はそれぞれ前年比291%、109%、57%増加し、アフリカのグリーンエネルギートランスフォーメーションを力強く支えた。

中国とアフリカの投資協力は着実に増加、中国は発展途上国の中で最大の対アフリカ投資国

2022年末時点で、中国の対アフリカ直接投資のストックは400億ドルを超えた。2023年も、中国の対アフリカ直接投資は増加傾向を維持した。中国-エジプトTEDAスエズ経済貿易協力区、海信(ハイセンス)南アフリカ工業パーク、ナイジェリア・レキ自由貿易区などが産業集積効果を引き続き発揮し、誘致を受けて多くの中国企業がアフリカでの投資・事業展開を行っている。その事業内容は建材、自動車、家電、農産物加工など複数の分野に及んでいる。

中国とアフリカのインフラ整備協力が目覚ましい成果

中国にとってアフリカは第2の海外請負工事市場であり、中国企業はアフリカにおいて累計で7000億ドル以上の請負工事契約を結び、完成工事高は4000億ドル以上。交通、エネルギー、電力、住宅、民生などの分野で、多くの象徴的なプロジェクトや「小規模だが素晴らしい」プロジェクトを実施してきた。アフリカ疾病予防管理センター、ザンビアのカフエ渓谷下部水力発電所、セネガルのフンジュン大橋といった象徴的プロジェクトが相次いで竣工し、現地の経済・社会の発展を力強くけん引した。

中国とアフリカは新興分野で協力の勢い増す

デジタル経済、グリーン・低炭素、航空・宇宙、金融サービスなど新興分野における協力は拡大を続け、中国とアフリカの経済・貿易協力に新たな活力をもたらしている。中国とアフリカは手を携えて「シルクロード電子商取引」協力を拡大し、「アフリカ良品オンラインショッピング・フェスティバル」の開催を成功させ、アフリカでオンライン出店・出品促進プロジェクトを実施し、アフリカの電子商取引、モバイル決済、メディア・エンターテインメントなどの業界の発展を積極的に後押しするよう中国企業をけん引した。すでに中国はアフリカ27カ国と民間用航空輸送協定を締結し、アルジェリアやナイジェリアなどの気象通信衛星の製造と打ち上げに成功している。

また、「中国アフリカ経済貿易深度協力先行区建設全体プラン」が先ごろ、国務院の承認を得て正式に通達された。これは、湖南省における「中国アフリカ経済貿易深度協力先行区」の建設を積極的に支援するもので、中国とアフリカの経済・貿易協力の発展の歩みにおける新たな大きな出来事となった。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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