ミランがELラウンド16進出! レンヌに追い上げ許すも、第1戦のアドバンテージを活かす

ヨーロッパリーグ(EL)・決勝トーナメントプレーオフのセカンドレグが22日に行われ、レンヌ(フランス)とミラン(イタリア)が対戦した。

今季、ミランはチャンピオンズリーグ(CL)の戦いに身を置いていたものの、ドルトムント(ドイツ)、パリ・サンジェルマン(PSG)、ニューカッスル(イングランド)と同居する“死の組”グループFを3位で終え、ELへ回ることが決まっていた。決勝トーナメントプレーオフのステージで対峙するのは、今季ELのグループFをビジャレアルに次ぐ2位で終えたレンヌ。15日にミランのホーム『サン・シーロ』で行われたファーストレグではルベン・ロフタス・チークの2得点に加えてラファエル・レオンが追加点を挙げ、3-0とミランが先勝していた。

レンヌのホームに移ってキックオフを迎えた一戦は早い時間帯に動く。11分、敵陣左サイドでボールを受けたマルタン・テリエが中央へ繋ぐと、バプティスト・サンタマリアを経由してバンジャマン・ブリジョーにボールが渡る。ペナルティエリア手前右寄りの位置で前を向いたブリジョーが右足を振り抜くと、強烈なミドルシュートがゴールに突き刺さった。ホームチームのレンヌが幸先良く先手を取り、2戦合計スコアでも逆転すべく、反撃の狼煙を上げた。

だが、ミランも安易にレンヌを勢いに乗せることはない。22分、ピッチ中央付近からボールを持ち運んだタイアニ・ラインデルスが左サイドへ散らすと、駆け上がって来たテオ・エルナンデスが左足でクロスボールを送る。このボールがファーサイドでフリーになっていたルカ・ヨヴィッチの頭にピタリと合い、ヘディングシュートを叩き込んだ。ミランが即座に試合を振り出しに戻し、2戦合計スコアでも再び3点差とした。

その後はレンヌがチャンスの数を増やしていき、27分にはゴール前のセカンドボールをアルノー・カリムエンドが右足で叩いたが、ここはGKマイク・メニャンに阻まれる。前半はこのまま1-1で終了した。

後半に入ると立ち上がりの48分、ミランはピッチ中央付近でのヨヴィッチのポストプレーから、R・レオンが背後のスペースへ飛び出したものの、右足から放たれたシュートはGKスティーヴ・マンダンダに読まれる。レンヌとしてはベテラン守護神の好セーブで難を逃れると、直後の54分には大きなチャンスが到来。左サイド高い位置を取ったエイドリアン・トラファートがカットインから斜めのパスを付けると、テリエがシモン・ケアーに倒され、PKを得る。このPKをブリジョーがゴール右隅に沈め、再びレンヌが2戦合計スコアで2点差まで詰め寄った。

この1点で、後半はレンヌがより攻撃的な姿勢を強めるかに思われたが、ミランは失点直後に“エース”が躍動。58分、自陣左サイドまで戻って守備対応をしたR・レオンが、リターンパスを受けて自らドリブルで突き進んでいく。寄せて来た相手をなぎ倒してボックス内まで侵入すると、GKマンダンダもかわし、無人のゴールに押し込んだ。

ミランが再び2戦合計スコアを3点差まで広げると、レンヌは68分にカリムエンドの放ったヘディングシュートがボックス内でヨヴィッチのハンドを誘い、再びPKを獲得。ブリジョーは先ほどと同じくゴール右隅に蹴り込み、個人としてハットトリックを達成。再び2点差まで詰め寄ったが、これ以上ゴールネットを揺らすことはできず、試合はタイムアップを迎えた。

この結果、2戦合計スコアはミランから見て5-3となり、ラウンド16進出を決めた。なお、EL・ラウンド16の組み合わせ抽選会は現地時間23日に行われる。

【スコア】
レンヌ 3-2(2戦合計:3-5) ミラン

【得点者】
1-0 11分 バンジャマン・ブリジョー(レンヌ)
1-1 22分 ルカ・ヨヴィッチ(ミラン)
2-1 54分 バンジャマン・ブリジョー(PK/レンヌ)
2-2 58分 ラファエル・レオン(ミラン)
3-2 68分 バンジャマン・ブリジョー(PK/レンヌ)

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