父親が息子に発行した「おこづかい明細書」 社会の厳しさがわかる内容に「授業で採用して」

現実を突きつけられそうな「おこづかい明細書」がX上で話題になっています。

投稿したのは、Xユーザーの@psyco_01mainさん。

当ポストは2024年2月21日時点で9万1000件を超えるいいねを集める大反響となっています。記事後半では、おこづかい明細書に関連して給与所得者の数や所得税納税額についても紹介します。

※投稿された写真は【写真2枚】をご参照ください。
※今回紹介するポストは、投稿者様の許可を頂いております。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

小学生の息子に用意した「おこづかい明細書」が話題に

投稿写真

「鬼畜と言われました」そんなコメントとともに投稿されたのは1枚の写真でした。

写っているのは2枚の紙。それぞれ「おこづかい明細書」「請求書」と記されているのがわかりますね。これは父である@psyco_01mainさんが、小学生の息子さんに発行した書類だといいます。

内容を詳しく見ると、おこづかいの総支給額は「1310円」。保険料や税金が引かれ、差引支給額は「1000円」となっているのがわかります。まるで給与明細のような手の込んだ作りです。

受け取った瞬間は「こんなに控除があるのか…」と驚いてしまいそうですが、このような方法で「控除される保険料や税金」について知ることができれば、理解を深めるきっかけとなるでしょう。

作るきっかけとなったのは「Xで見た小学校からの配布物」

@psyco_01mainさんはポストに続く形で「明細書を作成するに至った経緯」を明かしました。

きっかけとなったのは「Xで目にした1件のポスト」だったそうで、@psyco_01mainさんはそのポストを引用して紹介。それによると、「ある小学校で配布された、租税教育のプリント」を読んだことが、おこづかい明細書誕生のきっかけとなったようです。

息子さんに対する想いに心が温まるとともに、斬新なアイデアに驚いてしまいますね。

Xでは「小学校の授業で採用すべき」「これはつらいww」さまざまな意見

大きな話題となった「おこづかい明細書」。写真を目にしたXユーザーからは、多様な意見が寄せられました。

「小学校の授業で採用してほしい」「これはいい税教育」などの称賛や「社会人12年目だけど、まだ理解できてない…まずは自分が勉強しなきゃ」と自省する声も。

そのほか「小学生に介護保険は厳しすぎる(笑)」「この年齢から厚生年金は、将来安泰ですね」「これはつらいw」といったツッコミも寄せられ、ポストは賑わっています。

鬼畜と言われました🥹 pic.twitter.com/XMmWR97ZPk

— psyco_ (@psyco_01main) February 13, 2024

民間の給与所得者数は5967万人、給与の総額は231兆2640億円

ここからは、給与所得者数や所得税の納税額について紹介します。

「令和4年分民間給与実態統計調査結果」によると、民間の給与所得者数は5967万人となっています。給与の総額は231兆2640億円、源泉徴収された所得税額は12兆424億円であったことがわかっています。

また「1年間を通して勤務した給与所得者数」を見ると5078万人であり、そのうち「源泉徴収によって所得税を納税している人」の数は、4360万人であることがわかりました。税額は11兆7742億円となっています。

「おこづかい明細書」の中学生バージョンも

いかがでしょうか。今回は、Xで話題になっている「おこづかい明細書」を紹介しました。

投稿写真

@psyco_01mainさんはXで、中学生のお子さんの「おこづかい明細書」も公開されていました。総支給額5250円のおこづかいは、税金や保険料が差し引かれた結果「4000円」になっています。

ちなみに、@psyco_01mainさんとお子さんとの間では「賃上げに伴い、息子の小遣いも賃上げします。代わりに社会保険料等も負担してもらいます」「えー、それ絶対貰える金額減る奴じゃん!やだよ!!」といった会話があったのだそうですよ。

「社会の仕組み」の理解を促す機会を、家庭内で生み出した@psyco_01mainさん。子どもたちに伝えていく際には、こうした方法を取り入れるのもよさそうですね。

参考資料

  • @psyco_01main
  • 国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査結果について

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