「バイデン氏が望ましい」 ロシア大統領、改めて見解

22日、ロシア中部タタルスタン共和国を訪問したプーチン大統領(代表撮影・タス=共同)

 ロシアのプーチン大統領は22日、ロシアにとってバイデン米大統領の方がトランプ前大統領より望ましいとの見解を改めて示した。国営テレビが報じた。バイデン氏とトランプ氏は11月の大統領選で再対決する公算が大きくなっている。

 プーチン氏は今月14日にも、米国の大統領としてバイデン氏の方が望ましいと述べ「予測可能な古いスタイルの政治家だ」と評していた。ロイター通信によると、バイデン氏は21日の集会でプーチン氏を「狂ったろくでなし」と呼んだ。

 プーチン氏は22日、視察先の中部タタルスタン共和国で「米国の内政状況を考えれば、バイデン氏が私に助けてくれてありがとうなどと言うはずがない」と指摘。自身の14日の発言を踏まえ「彼の反応は全く妥当だ。つまり私は正しかった」と皮肉を交えて語った。

 タス通信によると、ロシアのアントノフ駐米大使は22日、バイデン氏の発言について米国務省に厳重に抗議したと明らかにした。(共同)

ロシアのプーチン大統領(ロイター=共同)

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