無登録投資勧誘 資金流れ解明へ 詐欺容疑の立件視野 茨城県警

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無登録で海外業者の外国為替証拠金取引(FX)投資を勧誘したとして金融商品取引法違反(無登録営業)の疑いで男4人が逮捕された事件で、茨城県警など6府県の合同捜査本部が詐欺容疑での立件も視野に捜査していることが22日、捜査関係者への取材で分かった。金融庁の調査によると、投資運用の実態がなかった可能性があり、県警は資金の流れなどについて解明を進める。

逮捕されたのは、シンガポールにある投資助言会社「スカイプレミアムインターナショナル」の最高経営責任者(CEO)の男(45)ら幹部4人。

捜査関係者によると、同社は営業員約570人を通して出資者を勧誘していたとみられ、集めた金は香港の会社名義の口座に送られていた可能性がある。

出資者は当時、専用サイトにログインして自身の運用成績を見ることができたものの、実際に運用されていたかは不明という。

県警などは、同社が全国約2万6000人から約1350億円を集めたとみており、同法違反事件では過去最大規模の金額となっている。

4人の逮捕容疑は2019年12月~21年6月、国に登録がないのに、当時28~59歳の男女6人に海外のFX業者との投資契約を仲介するなどした疑い。県警は4人の認否を明らかにしていない。

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