立民・泉代表 万博は「なぜもっと被災地に寄り添わないのか」「理解や親しみはどんどん低下していく」

立憲民主党の泉健太代表(49)が22日、国会内での定例会見で、2025年の大阪・関西万博について「岸田政権なのか万博協会なのか…なぜもっと被災地に寄り添わないのかと思う」と批判した。

万博をめぐっては、能登半島地震の復興の妨げになるとして、中止や延期を求める声もある。万博会場に設置される40カ所のトイレのうち、2カ所の整備費用がそれぞれ約2億円かかることも明らかになった。

泉氏は「人はひとりだし、資材はひとつ。両方で同じ量の資材を同時に使うことはできないわけですから、全く影響がないわけがない」と指摘。「万博そのものを止めない、一定の万博にしなければいけないのだとすれば、なおのこと。いかに寄り添うのか、というプランなりを万博協会は出したのか。全然僕は聞かない」と疑問視した。

「万博に対する理解ですとか、親しみっていうのは、むしろどんどん低下していくんじゃないですか、ということを申し上げたい」と進言した。

これまで、会場のシンボルとなる大屋根(リング)は360度必要ないのでは、などと訴えてきた泉氏は「トイレのために2億円っていうのが、何で2億円なのか。いろいろ言われてますけど、コストダウンなり、能登半島につながるという姿勢を見せるのかはやっぱり問われている」と結んだ。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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