福島県鏡石町独自の安全運転支援装置補助 問い合わせ増える 鏡石駅前の死傷事故後

 15日に福島県鏡石町のJR鏡石駅前で男女2人が軽乗用車にはねられた死傷事故を受け、町が独自に設けた安全運転支援装置設置補助に関する問い合わせが増加している。これまでほとんどなかったが、事故後数日で20件ほどになったという。

 須賀川署は、軽乗用車を運転していた女(72)がブレーキとアクセルを踏み間違えたとみている。町が再発防止対策として補助事業をPRしていた。

 補助は65歳以上の町民が、衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)やペダル踏み間違い時加速抑制装置などを後付けした場合を対象としている。2万円を上限に設置費用の2分の1を補助する。昨年春から受け付けていた。

 自動ブレーキなどを備えた自動車は安全運転サポート車(サポカー)と呼ばれ、国が普及を推進している。乗用車と軽乗用車は2021(令和3)年11月以降発売の新型車から、対自動車と歩行者の自動ブレーキ搭載が義務化されている。

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