洗練された美しさが魅力… ベラエステラ、エリッチャー、リップバンウィンクルなど好みのスイセンを見つけたい
長い花茎を立ち上げ、白や黄色の花を軽やかに咲かせるスイセン。寒さにも負けず庭を明るく彩り、凛としたたたずまいが魅力です。
今回はスイセンの魅力や育て方を参考価格とともに紹介します。
個性あふれる花姿の中から、人気のオススメ品種も見ていきましょう。
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スイセンとはどんな花?
- ヒガンバナ科スイセン属
- 多年草 球根植物
- 草丈:10~50センチ
- 参考価格:100~200円前後(球根1球)
スイセンは寒さに強く夏は休眠する球根植物。秋に球根を植えると冬から春まで咲き続け、開花後に掘り上げなくても毎年開花します。
強健な性質でほとんど手をかけなくても大丈夫なので、初心者にも育てやすくオススメです。
スイセンの魅力
豊富な品種
25~30種類の原種があり、品種改良を繰り返して現在では3万種を超える品種があると言われるスイセン。毎年登場する個性的な新品種は、世界中の愛好家から熱い視線を集めています。
花の色は白と黄色がメイン。さらにオレンジやピンクの愛らしい花色も加わり色彩豊富に。シンプルで清楚な花から、ゴージャスで存在感バツグンの花まで多種多様です。
甘く爽やかな香り
花から漂う芳香も魅力のひとつ。ロマンチックな甘い香りや、スッキリとした爽やかな香りなどさまざまで、古くから香水の原材料としてよく利用されてきました。切り花にして飾ると、部屋中に広がる豊かな香りが楽しめます。
強健な性質
スイセンは日本に自生している品種もあり、寒さに強いうえに高温多湿にも耐える強健な性質。植えっぱなしでも無事に夏越しして、翌年またカワイイ花を見せてくれます。
旺盛に生育するので、毎年球根を増やしながら大株に。単体では控えめな花姿ですが、まとまって群生すると圧巻の美しさです。
スイセンの育て方
栽培環境
スイセンの球根は9月下旬~10月上旬が植え付け時期。日当たりと水はけのよい場所に植えましょう。
水やり
地植えの場合は雨水にまかせれば、ほとんど水やりしなくても大丈夫。鉢植えにしたスイセンは、土が乾いてきたらタップリと与えます。とくに夏の水切れには気をつけましょう。
肥料
植え付け時期に元肥として緩効性化成肥料を施します。あとは年に1回、花が咲き終わったあとに与えるだけです。花数を多くしたいときは、芽が出始める11月頃に、リン酸が多い液体肥料を与えるとよいでしょう。
開花後のお手入れ
咲き終わった花をそのままにしておくと余分な栄養を消費するので、その都度早めに茎の根元から切り取ります。
開花時期が終わっても、葉は黄色く変色するまで放置。葉が緑のうちは光合成をして、球根にタップリと栄養を補給してくれます。
シンプルなカップ咲きやラッパ咲きのスイセン6選
二ホンズイセン
日本では昔からなじみ深い二ホンズイセン。12~2月にかけて小さな花が房咲きし、シンプルな美しさを味わえます。
ナルキッスス・バルボコディウム
ナルキッスス・バルボコディウムは小型の原種スイセン。小さなラッパのような花が咲きます。葉や茎が繊細で、草丈は10~25センチほどです。
ベラエステラ
白い花弁にレモン色でフリフリの副冠(中央の花弁)が愛らしいベラエステラ。ヨーロッパで人気の高いスイセンです。
ピンクチャーム
ピンクチャームはほんのりとピンクに色付く副冠が優しい印象。頬を染めて恥じらう乙女のようで、初々しい魅力にあふれています。
テータテト
ミニスイセンの代表格であるテータテト。濃いイエローの花が輝きを放ち、背丈は低めでも群生するとひときわ華やかです。
タリア
タリアは透き通るような白い花弁が清楚な雰囲気。細い花弁を反り返るように開き、うつむきがちに花を咲かせます。
ゴージャスな八重咲きのスイセン4選
リプリート
白い花弁の中央部がアプリコットに色付くリプリート。背丈が40~50センチ、花の大きさは8~11センチと、堂々とした花姿です。
タヒチ
タヒチは黄色い花弁に入るオレンジ色がアクセント。花弁の重なりが美しく、南洋の明るい太陽を思わせる姿が魅力です。
エリッチャー
淡いクリーム色の花弁が幾重にもなるエリッチャー。花は小さめですが、1本の茎に5~10輪の花が房咲きする様子がゴージャスです。
リップバンウィンクル
一見スイセンとは思えないようなユニークな花が咲くリップバンウィンクル。細い花弁は外巻きになり、さらにシャープな印象を与えます。
洗練された美しさが魅力のスイセン
上品でスタイリッシュな姿が、愛好家を魅了するスイセン。健気さとたくましさを併せ持ち、寒い時期から咲き始めて春の到来を知らせてくれます。
さまざまな品種からお気に入りを見つけて、ぜひ庭で育ててみませんか。