「図形ふせん」商品化 郡山商高3年の小川さん考 福島県郡山市の石井電算印刷

小川さんのアイデアを基に商品化した付箋

 郡山商高3年の小川結愛(ゆめ)さんが考案した付箋を、福島県郡山市の石井電算印刷が商品化した。2023(令和5)年の市発明工夫展で同社が提供した企業賞に輝いた作品が基になっている。市によると、2021年に企業賞を新設して以降、商品化は初めて。

 「図形ふせん」の商品名で売り出す。X軸Y軸、円、直角三角形に対応した3種類で、記された点などを参考に線を引くと、さまざまな三角形やグラフを表現できる。コンパスを使わずに定規のみで正確な図形が書ける。

 小川さんは数学の授業で図形を書く際に手間がかかる上、教材に直接書き込みたくないことから付箋を考案した。昨年11月から販売に向けた準備を進めてきた。

 小川さんは「商品開発を体験できてうれしかった。数学の学習にぜひ活用してほしい」と呼びかけた。石井電算印刷の石井祐一社長は「勉強に役立てたいという思いを形にできて良かった」と述べた。

 付箋は税込み385円。郡山商高の購買部で扱っている。3月から石井電算印刷のECサイトで販売する。

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