どんな味? 「へしこ」クッキー 北前船の歴史生かし、地域の魅力詰め込む 京都・宮津の児童考案

栗田、由良両地区の歴史や産品の魅力を詰め込んだ商品を手にする児童たち(京都府宮津市・栗田小)

 京都府宮津市の栗田、由良両地区の歴史や産品を学んだ栗田小の6年生が、知識を生かしたクッキーと入浴剤を作った。商品は販売され、児童たちは「地域の魅力を知ってほしい」と意気込んでいる。

 郷土愛を深める授業「ふるさとみやづ学」の一環で、児童6人は江戸時代後期に繁栄を支えた北前船について学習してきた。米や塩が各地の港から調達された歴史や、由良の特産ミカンの栽培が伝えられてきたことを知り、地域にちなむ商品づくりに取り組んだ。

 クッキーは近くの洋菓子店に協力してもらい、由良産のミカンジャムを表面に塗ったり地元漁師が作ったサバのへしこを生地に練り込んだりして5種類を作った。入浴剤は由良の農家からオリーブの葉の粉末を譲り受けて岩塩と混ぜた。パッケージには北前船に関する豆知識を印刷した。

 児童(12)は「みなさんが協力してくれたからこそできた。人の優しさも地域の魅力」と話している。3月5日に京都丹後鉄道栗田駅での販売を予定する。

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