猫がただただ寝ているのは理由があった 「猫あるある」を専門家が解説

「ねこのきもち」では、猫を飼っていたら思わずうなずいてしまうような“猫あるある”を、読者の方と本誌編集スタッフから、カルタの詠み札風にして集めました。

今回はそのなかから、猫がよくするしぐさに関する“あるある”を3つご紹介。猫の行動に詳しい獣医師の椎木亜都子先生の解説とともにお楽しみください。

「朝寝して 夜寝するまで 昼寝する」

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

読者Mさんの愛猫・まるくんは、年がら年中ずーっと寝ているそうです!

椎木先生の解説

猫の語源は「寝子」ともいわれて、諸説ありますが、1日に16時間程度寝ているという説があります。シニアになるとさらに長くなり、20時間近く寝る猫もいるでしょう。人同様に浅い眠りと深い眠りを繰り返しますが、猫は「浅い眠り=ウトウト」している時間が長いのが特徴です。

「ヒゲがピンピン レーダー発動中」

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

読者Mさんの愛猫・グレオくんは、家の中を探索しているときや、届いた宅配便を検品しているときに、ヒゲがピンピンと張っているのだとか。

椎木先生の解説

猫のヒゲは植毛という感覚器官で、口まわりや目の上などにも生えています。神経につながっているため感覚が優れていて、根元の筋肉を使って自在に動かすことができる、まさにレーダー。興味があるものを見つけると、ヒゲがピンと張って前を向くでしょう。

「とりあえず 穴があったら 入ってみる」

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

読者Mさんの愛猫・トリュフくんは、とにかく狭いところが好きで、入れる穴を見つけるとすぐに中に入ってしまうそうです。

椎木先生の解説

野生時代、猫は敵から身を隠すために、岩穴など狭い空間に潜んでいました。その名残から、狭くて暗い穴蔵は現代の猫も落ち着く場所に。まさに「穴があったから、とりあえず入ってみよう」という気分でしているのでしょう。

思わず「あるある!」と共感してしまったものはいくつありましたか? 先生の解説も合わせてみると、猫の気持ちがわかっておもしろいですね。

お話を伺った先生/椎木亜都子先生(ペット問題行動クリニックBLISS 獣医師)
参考/「ねこのきもち」2024年1月号『うなずくこと間違いなし。新春・カルタ風に 五十音で猫あるある』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたもので、記事中の読者のものではありません

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