マカオ警察による約1ヶ月にわたる冬の防犯運動が終了…強制送還664人、検察院送致349人

冬の防犯運動ではカジノ内におけるパトロールが強化実施された(写真:マカオ警察総局)

 マカオ警察総局は2月22日、旧正月の春節前後にあたる1月22日から2月18日にかけて同局の指揮及びコーディネーションにより治安警察局、司法警察局、税関と合同実施した「冬の防犯運動2024」の総括を発表。

 期間中、警察官延べ7312人を動員して延べ672回の作戦を展開。調査対象者数は2万4302人で、このうち1288人について身柄を拘束して詳細調査を行い、664人を強制送還、349人を検察院送致したとのこと。検察院送致となったケースの内訳は高利貸し事案が35人、薬物事案が7人、窃盗事案が45人、詐欺が72人など。このほか、違法両替に従事する「換銭党」の逮捕者は271人。

冬の防犯運動期間中マカオ税関が密入境対策として沿岸におけるパトロールを強化実施(写真:マカオ警察総局)

 また、税関が運び屋行為、密航、著作権侵害に対する取り締まりを強化して臨み、期間中に対外貿易法違反で181人を起訴し、化粧品、たばこ、新品及び中古の電子製品、絶滅危惧植物などを発見、押収したという。

 同局では、冬の防犯運動2024は顕著な成果があったとの見方を示し、市民と旅客の協力のもと、各種作戦を有効に展開し、良好な社会秩序作りと安定した治安の維持につながったと総括。また、今年はマカオの出入境者数が大幅増となり、市中における人と車の混雑も見受けられる中、同局として今後も警戒体制を保ち、治安情勢の変化や不穏要素に留意し、適宜防犯及び取り締まり対策を調整し、マカオの長期的な安全確保に務めるとした。

© 大航海時代新聞出版社有限公司