思い出をありがとう! 長崎・南小中で閉校式 72年の歴史を寸劇で表現

閉校記念式典で寸劇などを披露する児童=長崎市立南小体育館

 長崎県長崎市茂木地区の大崎町と千々町を校区とする市立南小(田川雄一校長、7人)で18日、南小中の閉校式があり、児童や関係者約300人が学びやとの別れを惜しんだ。
 大宮、千藤両小学校と茂木中の千藤分校を統廃合し、1952年に「茂木町立南小中」として開校。中学校は2022年3月に閉校した。児童生徒数は記録が残る1962年以降、同年の323人をピークに減少、これまでに小学校は1172人、中学校は1235人が卒業した。24年度から6年生2人は市立茂木中、5年生以下5人は市立茂木小に通う。
 式典で田川校長は「新しいステージに進んでも、皆さんなら大丈夫。ここでの思い出や学んだことはいつまでも残り続ける。我らの南は永遠です」とあいさつした。
 児童は72年の学校の歴史について、寸劇を交えて発表。閉校記念の歌「ななつの星(ひかり)」では児童がラップで学校への思いを語り、盛大な拍手が送られた。
 数十年ぶりに母校を訪れた長崎市の岩永静子さん(71)は「自然を相手に遊ぶのが忙しくて、いい思い出ばかり。いよいよ終わりかと在校生の姿に涙を誘われた」と話した。

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