アンディ・ラウ主演映画「紅毯先生」、春節市場から撤退&惨敗に3つの原因

春節(旧正月)の映画市場からの撤退を発表したアンディ・ラウ(劉徳華)主演の映画「紅毯先生」だが、その敗因について台湾メディアが報じている。

ニン・ハオ(寧浩)監督、アンディ・ラウ主演の「紅毯先生」は、話題作が集中する春節の映画シーズンに投入され、10日に上映をスタート。しかし、16日には春節市場からの撤退を表明し、時期を改めて再上映することを発表した。なお、「紅毯先生」の16日午後までの興行収入は8300万元(約17億3300万円)で、すでに10億元(約210億円)を軽く超えていたランキング上位作品に大きく水をあけられていた。

台湾メディアでは、大きな敗因の1つとして上映時期を誤ったことを挙げている。「紅毯先生」はもともと昨年11月中旬に中国で上映予定だったが、公開直前にこの予定を変更していた。春節市場をターゲットに変えたのが誤りの発端だったとしている。

さらに10日の公開後、各映画館での上映スケジュールが早朝または深夜に集中し、不利な時間帯だったことも敗因の1つとなる。スクリーンのシェア率も、日を追うごとに数字が下降し、今年の春節市場で特に人気の「熱辣滾燙」などビッグ3とされる3作品に圧倒されていた。

3つ目の敗因として、「紅毯先生」はもともと昨年公開予定だったため、作品の情報があまりにも出過ぎていたことが挙げられている。セールスポイントを失い、観客の興味が離れたことが大きいという。

世論分析システムのビッグデータ「KEYPO」で1月20日から2月16日までの「紅毯先生」関連のキーワードを見ると、「撤退」や「惨敗」、さらには春節市場のビッグ3のタイトルが上位に集中し、観客も「紅毯先生」の前途多難を見通していたことが分かる。なお、アンディ・ラウは16日にも上海市で映画の宣伝活動を行っており、撤退表明が急だったことが見て取れるため、ファンからは驚きと怒りの声も上がっている。(Mathilda)

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