メキシコGDP、第4四半期0.1%増に鈍化 利下げ観測

[22日 ロイター] - メキシコ国家統計地理情報局(INEGI)が22日発表した2023年第4・四半期の国内総生産(GDP)改定値は前期比0.1%増で、速報値と一致した。リフィニティブがまとめた市場予想も0.1%増だった。

前年比では2.5%増と、速報値の2.4%増をやや上回った。

内訳を見ると、前四半期比で成長したのはサービスなど第3次産業のみで、0.3%増加。農業、漁業など第1次産業は1%減、製造業など第2次産業は0.1%減だった。

キャピタル・エコノミクスの新興国市場担当副チーフエコノミスト、ジェーソン・トゥベイ氏は、2月前半のインフレ率が予想外に低下したことや今回のGDP統計を受け、メキシコ中央銀行が3月の次回会合で緩和サイクルを開始する可能性が残されていると述べた。

同中銀は今月、7会合連続で政策金利を11.25%に据え置いたが今後利下げに動く可能性も示唆した。

© ロイター