【ラグビー】コベルコ神戸スティーラーズ 2/17から第7節スタート! ここからの巻き返しに期待

日本ラグビー界を代表するチームのひとつである「コベルコ神戸スティーラーズ」は、地域社会に密着したチームとして存在感を高めている。

兵庫県神戸市をホストエリアとして、日本最高峰リーグ「NTTジャパンラグビー リーグワン(以下、リーグワン)」に参戦している、コベルコ神戸スティーラーズ。1928年の創部以来、これまで全国社会人大会で優勝9回、日本選手権優勝10回、そしてトップリーグで優勝2回を果たした、日本ラグビー界を代表するチームのひとつです。

【写真】アーディ・サベア選手の迫力あるプレーは必見!

今シーズンのリーグワンは昨年12月9日から始まり、今年の5月6日にリーグ最終戦を迎えます。その後、5月18日〜26日にプレーオフが開催され、リーグ戦の上位4チームがトーナメント方式で戦い最終順位が決定します。

第6節が終わって、コベルコ神戸スティーラーズは現在3勝3敗(12チーム中7位)。同チームのメディアマネージャー田中大治郎さんは、「開幕から2連勝を飾ったものの、第3節から第5節まではまさかの3連敗。負けた試合は全て10点差以内だったので、勝てる試合を自分たちのミスで落としている印象です。」と今シーズンのここまでの戦いを振り返ります。ただ、負けは許されない1月27日の第6節の試合では、昨年TOP4の横浜キヤノンイーグルスに接戦の末みごと勝利。2月17日に始まった第7節からの、チームの躍進に期待してほしいとのこと。

次節に向け注目の選手と、ラグビー初心者に向けて観戦時のポイントを田中さんに伺いました。

注目の選手は、今季加入した、ニュージーランド代表「オールブラックス」のブロディ・レタリック選手(31歳)と、アーディ・サベア選手(30歳)。レタリック選手は、身長204センチ、体重121キロの恵まれた体格で、共同キャプテンを務める世界トップレベルのロック(攻撃のポジション名)です。 2014年ワールドラグビーでは年間最優秀選手に選出。ニュージーランド代表として100試合以上に出場し、その豊富な経験にも期待とのこと。

そしてサベア選手は、昨年の世界年間最優秀選手賞(プレーヤー・オブ・ザ・イヤー)を受賞した、名の通った選手のひとりです。ラグビーワールドカップ2023フランス大会では、中心選手として活躍。同チームの選手も、憧れの選手や好きな選手として、サベア選手の名前を挙げるといいます。破壊力抜群のボールキャリーで勢いを生み出し、激しいタックルでピンチを乗り越えてきました。残りシーズンもそのプレーに注目です。

◆観戦する時のポイントは?

ラグビーはサッカーや野球のようなホーム&アウェーの分け方をしていないため、敵味方関係なくファン同士が楽しんで観戦できるのだそう。また、ラグビーファンは優しい方が多く、初観戦の方や一人での観戦も安心して楽しめるのもポイントなのだとか。

さらに、ラグビーは多様性のあるスポーツだと、田中さんは話します。「身体が大きな人や身軽な人、背の高い人もいれば小柄な人もいて、それぞれの特徴に合ったポジションがあると思います。」と田中さん。例えば、身体が大きい人にはプロップ、身軽な人にはウィング、背の高い人にはロック、小柄な人にはスクラムハーフなど。それぞれの特徴を生かしたポジションで活躍する選手たちに注目を。また、格闘技のような迫力あるぶつかり合いと短距離走のようなスピード感あふれる走りが同時に見られるのも、この競技の魅力のひとつ。ルールに詳しくなくても、迫力あるプレーは見応えがあると教えてくれました。

◆地元と共に歩むチーム

同チームは、地域に根差した活動にも力を入れています。ホストエリアである神戸市とは2021年より事業連携協定を締結。地元に根差した活動として、スポーツ教室や学校訪問事業、医療従事者への支援など、地域活性化へ向けた様々な取り組みを実施しています。「コベルコ神戸スティーラーズフェスタ」は毎年開催され、同チームの練習グラウンドである灘浜グラウンドの開放や、無料で選手と交流できたり、キッチンカーやラグビー体験イベント、プレシーズンマッチなどを行っています。チームビジョンでもある『SMILE TOGETHER 笑顔あふれる未来をともに』を掲げ、地元・神戸に根差した活動で、神戸から日本、そして世界へ、笑顔の輪を広げていく活動に取り組んでいるのだそう。

2月17日から第7節がスタート。同チームは、2月25日にはブラックラムズ東京とのビジター戦に臨みます。そして直近ホストゲームでは、3月3日に東大阪市花園ラグビー場でトヨタヴェルブリッツとの一戦を控えています。

残りのシーズンでの展望と目標について田中さんは「リーグ戦は残り10試合。全勝する気持ちで頑張っていきたいと思っています。そのためには、勝てる試合を確実に勝ちきれるチームになっていく必要があります。目標は、もちろんリーグワン優勝です!」と熱く語ってくれました。これから神戸スティーラーズの反撃が始まるか、今後に注目です。

(取材・文=市岡千枝)

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