地域猫に威嚇され保護主の先住猫とも折り合いえず 穏やかな性格のメス猫 安息の場所はどこに

極めて穏やかでおっとりした性格のスーさん

まん丸の目でちょっと困ったような表情の地域猫だったメス猫・スーさん。1歳の頃、TNRが実施され心ある人が作ってくれた猫小屋で暮らし、この人よりご飯をもらいながら6年ほど地域猫として穏やかに暮らしてきました。しかし、数年後に凶暴な地域猫が周辺に来るようになり、スーさんはたびたびこの猫に追いかけられ喧嘩をふっかけられるようになってしまいました。

穏やかな性格ゆえ他の猫から攻撃されることも

長年スーさんを見守ってきた人は、「これは危険」と判断。スーさんを保護し、家の中に入れてあげることにしました。しかし、この家には先住猫がいて「他の猫が嫌い」という性格。ここでもまた肩身の狭い思いをすることになってしまいました。

肩身の狭い思いをするスーさん

一度は里親募集を試みるも「やっぱりうちの子に」

このため、保護主さんはスーさんが安心して過ごせる生活を願い、別の里親さんへの譲渡を決意。野良猫・保護猫のあらゆるサポートをする会社「ねこから目線。」に募集を依頼しました。

「ねこから目線。」では、スーさんの性格や特徴の細部を公式サイトなどで告知。穏やかな性格のスーさんなので、新しい里親さんとのマッチングにはそう時間がかからないだろうと考えていましたが、ここであらためて保護主さんから連絡が入りました。

「スーさんは、やっぱりうちの子として寄り添ってあげることにしました」

なんと、保護主さんが里親募集を見送り、スーさんの猫生を受け入れることにしたのです。

スーさんが心から安心して過ごせますように!

ここまで生き抜いてきたスーさんを、また違う環境へ送ってしまうことが本当に良いことなのだろうか…熟考を重ねての決断でした。先住猫との折り合いはなんとか工夫することにし、スーさんに安心して過ごせるよう世話を続けることにしたそうです。

それから4ヶ月。ようやく先住猫もスーさんとの存在を認めつつあり、2匹の距離が日に日に縮まっていくようになりました。ここまで、肩身の狭いを思いをしていたスーさん。今後は不安がいっさいない穏やかな猫生をおくってくれることを願うばかりです。

__ねこから目線。
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(まいどなニュース特約・松田 義人)

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