今週も冬の大東島を紹介していきます。2月初め、北大東島に宿泊した翌朝、念願の霧を撮影しました。霧はその上から見ると雲海として見ることができます。
その霧の中に入ってみることにしました。霧を撮影した場所から町の中へ下りていくと、霧のベールがサトウキビ畑を包み込んでいました。
そして、道路には謎の水玉模様ができていたのです。よく晴れていて、人の気配もないのに不思議な光景でした。この続きはクイズ形式で進めていきたいと思います。
Q.この水玉模様は何でしょうか?
↓答えは動画で ※耳を澄ませてお聞きください↓
A.正解は、霧により電線からポタポタと落ちた水滴でした。
これが謎の水玉模様の正体です。こういう現象は初めて見たので大変驚きました。電柱は地面付近から少し離れた位置がぬれていました。気象が作り出したアートでした。
ことわざにある「朝霧は晴れ」
昔から天気のことわざに「朝霧は晴れ」というものがあります。
高気圧に覆われてよく晴れて風が穏やかな夜は、地面から熱が奪われる放射冷却現象によって、翌朝にかけて霧が発生します。また、地面付近は朝露も出やすくなります。
太陽が出ると次第に霧は解消されていきます。朝霧を見たり、朝露を目撃した日は、高気圧に覆われて晴れて気温が上がるパターンとなります。この時期に陸地で朝霧が発生したらその日の天気予報と比べてみると面白いかと思います。
次週も大東島特集をお伝えしていく予定です。
沖縄地方の少雨 解消のめどは
22日(木)に沖縄気象台から、「少雨に関する沖縄本島地方気象情報」の発表がありました。沖縄本島地方では、昨年9月ごろから台風や低気圧、前線の影響を受けにくかったため降水量が少なく、平年の半分以下となっている所もあります。
降水量(9月1日から2月21日まで)(速報値)那覇 総降水量595.0ミリ 平年値864.2ミリ 平年比 69% 名護 総降水量358.5ミリ 平年値826.9ミリ 平年比43% 久米島 総降水量492.0ミリ 平年値888.5ミリ 平年比55%
この先2週間程度は、雨の降る日もありますが、これまでの少雨を解消するようなまとまった雨ではなさそうです。引き続き、農作物や水の管理などに十分に注意が必要です。
3連休はパラパラ雨が続く
23日(金)の沖縄本島地方と先島諸島は、前線や気圧の谷の影響で曇り、雨の降る所がある見込みです。大東島地方は朝は高気圧に覆われて晴れますが、前線の影響で次第に曇るでしょう。24日(土)は、気圧の谷の影響で県内各地で雲が広がり、小雨が降りやすくなりそうです。
3連休の気温は、沖縄本島地方と先島諸島では低く、最高気温は20℃くらいで寒くなる見通しです。25日(日)は、北風が強まりそうですので、ドアの開け閉めなどお気を付けください。
一方、連休中の大東島地方の気温はこの時期としては高く、最高気温は24℃くらいまで上がりそうです。
崎濱綾子
気象予報士/防災士(株式会社ウェザーマップ)
沖縄県宜野湾市生まれ。ミスはごろもとして地元の観光大使を務める。RBC琉球放送でラジオ・テレビのリポーター、QAB琉球朝日放送で気象キャスターを担当。2005年に沖縄初の女性気象予報士となる。2005~2016年3月までRBC琉球放送の夕方のニュース番組で月~金曜日の気象キャスターを担当。2016年4月から東京の本社で勤務。Yahoo!ニュース動画出演・記事執筆を担当。Yahoo!ニュースエキスパート。好きな天気現象は、夏至南風(カーチーベー)。