岸田首相、ブラジル訪問を検討 5月、パラグアイも浮上

首相が検討する5月外遊の狙い

 岸田文雄首相が大型連休中の5月上旬、今年の20カ国・地域(G20)議長国を務めるブラジル訪問を検討していることが分かった。南米で唯一、台湾と外交関係を持つ隣国パラグアイも訪問先として浮上する。フランスで5月2、3両日に開かれる経済協力開発機構(OECD)閣僚理事会に出席し、演説する方向だ。日本は今回、10年ぶりに議長国を務める。政府関係者が23日、明らかにした。

 首相は1月にブラジルを含む南米歴訪を調整したが、自民党派閥の裏金事件への対応を優先して見送った経緯がある。実現すれば、南米訪問は首相就任以降初めて。「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国との連携強化を図る狙いがある。

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