猫も人のように「寝起きが悪い」ことがある? よく見られる反応と、注意が必要なときのサイン|獣医師解説

寝起きの悪い人がいるように、猫でもそういうタイプのコがいるのでしょうか…?

【調査】約1割の飼い主さんが「愛猫の寝起きが悪い」と感じている!

引用元:ねこのきもちWEB MAGAZINE 猫の「生態・行動」に関するアンケートvol.01 382件の回答

今回ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、飼い主さん382名に「愛猫の『寝起きが悪いな』と感じたことがあるか」アンケート調査を実施。すると、今回の調査では飼い主さんの約1割と少数ではありますが、「はい」と回答する結果に。

愛猫のどのような姿を見て寝起きが悪いと思ったのか、飼い主さんたちにお話を聞きました。

目つきが悪い

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

寝起きが悪すぎてなのか、驚くほど目つきが悪くなっているコがいるようです。

  • 「襲われそうなくらい目つき悪いけど、反抗する気力もないらしくどこ触っても大丈夫。おもちゃで誘っても声かけてもスルー」
  • 「にゃん相がかなり悪く、悪ニャン顔になる」
  • 「なにより目つきが悪い。触ったりしたらガブッとひと噛みされます」
  • 「不機嫌そうな顔をする。かまっても反応がない」

しばらくぼんやり

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

何もする気が起きないのか、まだ半分夢の中なのか…。起きてもしばらくぼーっとしているというコも。

  • 「ボーッとしていて反応が悪い。いつもはご機嫌でついて来るのに、寝起きが悪いときは呼んでも無視‥」
  • 「ボーッとして動かない、何をしても一点を見つめてます」
  • 「呼び掛けに対して知らん顔する」
  • 「ぼんやりしています」
  • 「しばらくぼーっとしてる。触ってもおとなしくしてる」
  • 「朝、とにかく寝ぼけている。なでても無反応」
  • 「機嫌が悪くなることはないけど、とにかくボーッとしている。ここはどこ私は誰状態」
  • 「とっても鬱陶しそうです。チラッと見て、ため息をつくような感じですね」

起こしても寝続ける

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

眠すぎるのか、いつもなら起きてくる時間なのにずっと寝ていたり、一度起きてもまた寝てしまったり…。そんな愛猫の姿を見たときに、「このコ、寝起きが悪いな」と感じている人もいるようです。

  • 「いつもは起こしに来るのに来ず、起こしても欠伸をするだけで起きようとしない。で、また寝る」
  • 「いつまでも起きてこない。そんなときは寝かせておく」
  • 「普段は朝起きると一緒に起きてきて、なでてと寄ってくるのに、たまに仕事に出かけるときもずっと寝ていて起きてこないときがあります。行ってくるよと声をかけても、チラッと見るだけで動こうともしません」
  • 「最初自分が朝起きても、まだ布団の中で寝ていたり、一緒に起きてもその後違う場所へ行って(長い時は午前中)寝ています」
  • 「寒くなるとなかなかベッドから降りてこない。声はかけるが自主的に行動するまで、余計な手出しはしない」

舌をしまい忘れる、慌てて一緒に起きる…などのエピソードも

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

ほかにも、次のようなエピソードが寄せられています。

  • 「昔は朝5時頃に決まって起こされていたが、最近は私が起きないと一緒に寝ている。私が起きると慌てて一緒に起きます(笑)」
  • 「おはよー!とか、ゴハンができたよー!と呼んでもキョトン・・・としていて、しばらく状況が飲み込めてない様子。急に我に返ったように、慌ててゴハンを置いてあるとこまでダッシュします。とってもかわいい♡」
  • 「寝起きでぼーっとして、舌をしまい忘れることがよくあります」
  • 「お手々で顔を隠します。話しかけてもしっぽすら振らないことも、、、」
  • 「爪を立てて噛みつく」
  • 「不機嫌そうにこっちを見てからソッポを向いてウザそうにする」

【獣医師解説】寝起きが悪そうなときに見られる猫の反応

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

「愛猫の寝起きが悪い」と感じたことのある飼い主さんのエピソードを紹介しましたが、実際に猫も寝起きが悪いことはあるのでしょうか?

ねこのきもち獣医師相談室の原 駿太朗先生が解説します。

原先生:
「猫も寝起きが悪くなることはあり得ると思います。野生環境だと常に緊張感がある状況があるかと思いますが、室内の非常に安心できる環境においてはそういった緊張をする必要がないため、寝起きが悪そうな様子も見られるのでしょう。

猫の寝起きが悪いときに見られやすいしぐさや行動としては、アンケートの回答にもあった以下のような反応が多く見られるかと思います。

・起こそうとしても起きようとしない
・動き出しが非常にスロー

注意が必要なのは、『単に動きが遅いだけでなく動けなくなってしまっている』『呼びかけにも応じない』などの反応が見られた場合です。もしかしたら、体のどこかに不調を抱えている可能性も考えられます。

愛猫を起こしてしまうかたちにはなりますが、できるだけ早めにより細かく様子を確認し、不調ではないかどうか見てあげるようにしましょう」

(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・原 駿太朗先生)
『ねこのきもちWEB MAGAZINEアンケート 猫の「生態・行動」に関するアンケートvol.01』
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/雨宮カイ

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