「本当にいいスプリッターを投げていた」パドレス松井裕樹が衝撃のオープン戦デビュー! 空振り三振に倒れたド軍ラックスが「見た限り彼はかなり優秀だ」と驚愕

日本人左腕が衝撃のオープン戦デビューだ。

今オフに楽天から海外フリーエージェント(FA)権を行使し、サンディエゴ・パドレスと契約した松井裕樹が現地2月22日、米アリゾナ州ピオリアで行なわれたロサンゼルス・ドジャースとのオープン戦に登板。8点ビハインドの3回表から5番手としてマウンドに上がると、1イニングを3者連続三振に抑え、いきなり存在感を示した。

1年目から大いに活躍が期待される松井。さっそく出番が巡ってきたこの日は、まず先頭のギャビン・ラックスと対峙し、カウント1-2からの4球目、鋭いスライダーで空振り三振を奪う。さらにその後もクリス・オーウィングス、アンディ・ページズを得意のスライダーで空振り三振に仕留めるなど、完璧な投球内容だった。
日本人ルーキーの鮮烈デビューを受け、対戦相手は警戒心を強めている。試合後、MLB公式サイトは「12月にパドレスと契約するまで、彼は日本で最高のリリーバーの一人だった」と紹介。ドジャースのラックスも初戦の快投ぶりに感銘を受けていると、記事内でそのコメントを掲載している。

この日、3回先頭で空振り三振に倒れたラックスは、報道陣に松井の印象を問われると「本当にいいスプリッターを投げていた」と話し、「彼の速球には伸びがある。スプリッターもいい」と称賛。「僕が見た限り、彼はかなり優秀だ」と持ち上げるなど、いきなりドジャース打線を圧倒した投球に驚きを隠せない様子だ。

なおこの試合は、パドレスが1-14で完敗。パドレスのダルビッシュ有や、今季ドジャース入りした大谷翔平、山本由伸の出場はなかった。

構成●THE DIGEST編集部

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