会津の武家文化に触れる訪日旅行企画を打ち出そうと、イタリアの旅行会社の関係者が22日から24日にかけ、会津地方を視察に訪れている。福島県会津若松市の室井照平市長は22日、市役所で一行と懇談し、訪日外国人客(インバウンド)獲得に向け、会津の魅力をアピールした。
市が今年度にスタートさせた「サムライアーティストプロモーション事業」がきっかけ。市観光大使でサムライアーティストの島口哲朗さんが委託を受け、海外公演に合わせて市の魅力発信している。昨秋のイタリア公演の際、現地の旅行会社「バレンツアー」との接点が生まれた。
島口さんの案内で同社代表のデボラ・ヴァレンテさんらが市内の鶴ケ城や会津藩校日新館、下郷町の大内宿などを巡った。懇談では「自然や文化が素晴らしい。温かなもてなしもうれしかった」と述べた。
同社はイタリア南部カラブリア州トロペア市が拠点。主にドイツやスイスからの観光客をトロペアに呼び込んでいる。日本文化に関心を持っており、日本旅行企画を検討しているという。
(会津版)