「海の奴隷」救出に取り組むタイの活動家が気仙沼訪問 持続可能な漁業の取り組みを視察

東南アジアで不当に働かされている漁業者の救出に取り組むタイの人権活動家が23日気仙沼市を訪れ、持続可能な漁業の取り組みを視察しました。

気仙沼市でマグロのはえ縄漁を営む漁業会社臼福本店を訪れたのはタイの人権活動家パティマ・タンプチャヤクルさんです。

水産資源を枯渇させる恐れのある違法で無報告・無規制の漁業が「IUU漁業」と呼ばれ世界で問題となる中、パティマさんはタイで不当な労働を強いられている漁業者を救う活動に取り組んでいます。

日本には持続可能な漁業に取り組む漁業者などの視察に訪れていて、23日は漁で獲れた全てのクロマグロに電子タグを付けて水産庁に報告する、資源管理の取り組みなどについて説明を受けました。

パティマ・タンプチャヤクルさん「140年以上の歴史がある会社でこんなにも漁業のことや食の安全について考えていることに感銘を受けました」

臼福本店臼井壯太朗社長「そういうもの(IUU漁業の魚)を買わないような、流通させない、輸入させないようなルールをしっかり国が責任持って作るべきなんじゃないかなと思います」

パティマさんは24日東京の豊洲市場などを訪問します。

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