郡山北地区管内、交通死ゼロ1年 一丸で対策強化 2001年の郡山北署開設以来初めて【福島】

 福島県の郡山北地区内の交通死亡事故ゼロ継続日数が、17日で1年となる365日を達成した。2001(平成13)年の郡山北署開設以来初めて。22日、同署と交通関係3団体が福島県郡山市の磐梯熱海温泉ホテル華の湯で交通事故防止をめざす会を開き、関係者が事故のない住みよい街づくりに向けて連携の強化を誓った。

 約50人が出席した。斉藤幸夫郡山北地区交通安全協会長は住民への反射材の利用や、家族ぐるみの啓発活動の協力を呼びかけてきた結果だとし、「この傾向を続ければならない」と語った。

 佐藤伸幸署長は昨年は死につながる可能性がある重大事故も発生していたと説明。県内では今年に入り死亡事故が続発していると強調し、「状況を分析し、結果に基づいた取り締まりや広報、交通安全教育などの対策を講じる」と述べた。

 米山大吾交通課長が昨年の管内の事故発生状況と対策について講話した。交差点や国道4号で多く起きており、高齢者が関与すると重傷になりやすいとの課題を挙げた。

 郡山市の郡山北署管内では昨年2月17日、市内富久山町の市道で、交差点を横断していた男性=当時(86)が乗用車にはねられて亡くなって以来、死亡事故は起きていない。

 本宮分庁舎を含めた郡山北署管内では昨年4月12日、本宮市青田の県道で、軽トラックと乗用車が正面衝突し、軽トラックを運転していた男性=当時(80)=が亡くなって以来、発生していない。

(郡山版)

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