「自分も蹴りたかった」開幕戦で躍動の広島FW大橋祐紀、PK獲得直後のP・ソティリウとの会話の中身は?

圧巻のパフォーマンスだった。

サンフレッチェ広島は2月23日、J1第1節で浦和レッズとエディオンピースウイング広で対戦し、2-0で快勝。今季新加入FW大橋祐紀の2ゴールで、開幕白星スタートを切った。

大橋は45分に、川村拓夢のミドルをGKが弾いたこぼれ球を詰めて、先制弾を奪うと、55分には左サイドの加藤陸次樹のクロスにヘディングで合わせて2点目を挙げた。

今年開業した新スタジアムでの公式戦第1号弾を含む2発で勝利の立役者となった大橋は、自身の得点をこう振り返る。

「(1点目は)フォワードとして詰めるのは日ごろの習慣なので、ずっと狙っていました。拓夢が素晴らしいミドルを持っている選手なので、(GKが)弾いてくるなと思って、詰めて、それがいい形になって入って良かったです。(2点目は)陸次樹がいいクロスを上げてくれたので飛び込みました」

【動画】大橋のドンピシャヘッド弾!
この試合では、貪欲にゴールを狙い続ける27歳FWの気概を感じるシーンがあった。54分にPKを得た直後、大橋とピエロス・ソティリウが話し込み、キッカーの座を争っていた。

これについて大橋は、「自分ももちろん蹴りたかった部分もあって、ピエロスも蹴りたかった。そこで話し合っていました」と明かす。結局、P・ソティリウがキッカーを務め、外してしまったが、その直後に大橋が追加点を挙げたのだった。

「もっともっとゴールをとれる選手になっていきたい」

力強く意気込む広島の新ストライカーの今後の活躍に期待は高まる。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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