岸田首相「夜の会食」2回に激減…公邸引きこもりでも専属料理人の食事に舌鼓、“息子シェフ” の時期も

自民党の催しで屋台グルメを頬張る岸田文雄氏(政調会長時代の2018年、写真・長谷川新)

2月20日の夜、岸田文雄首相が訪れたのは東京・丸の内のパレスホテル東京。

同ホテル内の日本料理店「和田倉」で、麻生太郎自民党副総裁との会食をおこなったが、これはじつに約1カ月ぶりの「夜の会食」だった。

「岸田首相が夜の会食をおこなったのは、2024年に入って2回めになります。1月21日にオークラ東京の日本料理店で会食していますが、このときも相手は麻生氏でした。

以前の岸田首相といえば、側近や官僚、経済人、ジャーナリストなど多岐にわたる相手と会食をおこなってきており、2023年2月には1カ月に9日も夜の会食を設けていました。

しかし、2024年は2月22日時点で夜の会食は2回だけ。回数が激減したうえに、麻生氏と2人きりという会食も目立っています」(政治担当記者)

2024年2月は海外首脳が多く来日しているため、首相と裕子夫人が主催の夕食会もたびたび開かれたが、会食が減ったのはそれだけが理由ではなさそうだ。

政治部デスクが、こう話す。

「元日に発生した能登半島地震の復興対応があったため、1月中は会食をするなんてもってのほかでした。

ただ、2月に入り “自粛ムード” が薄れてきたなかでも、ほとんど会食してこなかったのは、『外食にうつつを抜かしている』というイメージが国民に伝わるのはよくないと考えているからです。

しかし、自ら切り込んでいった派閥解散問題によって、かなりギクシャクしてしまった “元・後見人” の麻生氏とは、なんとしても関係を維持したいということで、場を設けているようですね」

外食をしないため、ほぼ毎日のように夜7時ごろには公邸に帰宅する “引きこもり生活” をしている岸田首相。その食事にも、大きな変化が起きていた。

2023年6月、長男・翔太郎氏が、公邸での “私的忘年会” に対する批判を受けて首相秘書官を辞任したが、その直後に本誌が取材した岸田文雄後援会長・伊藤学人氏は、首相のこんな私生活を明かしていた。

「首相公邸には料理人がおらず、総理と翔太郎君の2人暮らし。総理は時間的に作るわけにはいかないから、翔太郎君が食事を作っていた」

当時、裕子夫人は広島で生活しており、岸田首相には専属で “翔太郎シェフ” がいたということだ。しかし、前出・政治部デスクがこう指摘する。

「翔太郎氏が、地元・広島で “一から出直す” ためにいなくなり、現在は官邸専属の料理人が首相の昼食と夕食を作っていると聞いています。

公邸で開かれる外国の賓客との夕食会もこのシェフが調理を担当しており、さらに官邸内の小さな食堂で職員やメディア向けのランチ営業もしているんです。

しかし、土日はシェフも休日となるため、週末は、現在公邸に住む裕子夫人が手料理を振る舞っているようですね」

政権発足以降、最低支持率を更新しても岸田首相がへこたれていないように見えるのは、「万全の食事」のおかげなのか――。

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