「ラジオは世界各国からできる時代」やまだひさし、現在の放送スタイルを語る

2月23日の「おとなりさん」(文化放送)、午前9時台『教えて!全国☆ラジオスター』のコーナーに、やまだひさしさんが出演した。やまださんは現在、「やまだひさしのラジアンリミテッドF」(TOKYO FM)のパーソナリティを担当している。前身番組「やまだひさしのラジアンリミテッド」を含めると出演歴はおよそ25年となり、2000年にはギャラクシー賞ラジオ部門DJパーソナリティ賞を受賞した実績も持つ。

山根良顕「やまだひさしさんのラジオを聴いて育った人たちもいっぱいいるし、俺も聴いていたから。この人なんだ、っていうのがある。昔ってパーソナリティの写真、どういう人なんだろう、というのを見る機会がなかったじゃないですか。いまネットが発達しているから見られるけど……」

やまだひさし「だから当時はタイムテーブルにも写真を載せていませんでした。リリーフランキーさんが描いてくださったイラストにして。なるべく隠そうということで、いまだに年齢も言っていなし、姿も含めて、ラジオなので想像してほしかったんですね。『顔がタイプじゃない』と言われてもイヤなので(笑)」

やまださんは現在「プロ旅人」を名乗り、日本に定住をしていない。「ラジアンリミテッドF」放送にあたっても、やまださん自身が世界各国へ出向いているという。

やまだ「この(ゲストの)依頼があったから僕、きのう、タイから来ました!」

坂口愛美「X(Twitter)で出演の告知をしてくださって、『これは日本帰らなきゃ!』と書かれていて、そういう冗談なのかと思ったら……」

やまだ「いやいや、いまや世界各国から(放送できます)。コロナがあったじゃないですか。TOKYO FMでしゃべっていたのに、放送局に来ないでリモートでも放送しようということになったわけです。そのあとも『いや、できるじゃん』と。行きたくないとゴネまして(笑)。(スタッフが)『やまちゃん、わかった。そんなに言うならどこでもいいから、しゃべってくれればいいよ』と言ってくれて、甘んじて受けようと(笑)。この間もマレーシアのGACKTさんのおうちから生放送しました」

山根「あ、タイ在住というわけではなく……」

坂口「転々と」

やまだ「たとえばですよ? 大谷(翔平)さんが出てくれるとなったら、アメリカからしゃべったほうがいいじゃないですか。ラジオってそういうことができる時代なのに、なぜ毎日毎週、放送局に来てタイムカードを打つようにしゃべり続けなければいけないんだ、と疑問が出てしまったんです。あとアウトプットする仕事だから、インプットもないとネタがなくなる。外に出れば当然、いろんなことがある。変な話、荷物が出てこないとなったら空港からやればいいわけですし」

山根「25年ぐらいやっているとそうなるのかな。俺はここに来るのも好きなんですよ」

やまだ「わかりますよ。それも(自分は)2、3年でしたね(笑)。全国ネットだったので、ワゴン車を買って、北海道から沖縄まで、ネットしている放送局でしゃべる、というのもずっとやっていたんですよ。スタッフがいないし経費もなかったので、自分の父親を運転手にして。そこでのリスナーとの出会いも嬉しかった」

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