橿原市昆虫館で新種発見 「スズカヒメマルクビゴミムシ」を展示

橿原市昆虫館で保管されている標本の中に新種のゴミムシが含まれていたことがわかり、記念の展示が行われています。

こちらが、新種のゴミムシ「スズカヒメマルクビゴミムシ」です。体の大きさはわずか1センチ。この虫は市内のアマチュア研究家の男性が1977年に三重県の御在所岳で採取したもので、10年前に昆虫館に寄贈された1万8000点あまりの標本のなかに含まれていたといいます。

そしてゴミムシを研究する千葉大学の笹川幸治教授の研究によって新種の個体であることがわかり、2023年12月、国際的な学術雑誌に論文が掲載されました。

この種は今のところ世界中で橿原市昆虫館に保管される標本1個体のみしか確認されていないといい、昆虫館では23日から3日間限定で実物を公開し、発見の経緯について紹介しています。橿原市昆虫館にはおよそ10万点の標本が保存されていますが、その中から新種が発見されたのは初めてです。

橿原市昆虫館の池田 大さんは「世界で一つの標本で、この3日間を逃すと二度と見ることのできない展示になりますので、ぜひこの機会にお越しいただけたらと思います。」と話していました。

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