浸水対策で「雨水トンネル」の工事始まる 直径5メートル、距離は約3.5キロ シールドマシンで掘削 広島市

大雨による浸水対策のため雨水を地下に貯めておく大型の「雨水(うすい)トンネル」の掘削工事が23日、広島市で始まりました。

広島市西区福島地区にある掘削工事の基地です。巨大な縦の穴があり、広島市の松井市長がのぞき込んでいる底にはシールドマシンが据えられています。シールドマシンは直径およそ6メートルです。

マシンによる掘削工事が始まるのに先立ち、工事関係者や地元住民が出席して安全祈願祭が行われました。

シールドマシンは地下およそ30メートルの深さを福島地区から中広、横川地区にかけて掘り進みます。雨水トンネルの直径は5メートルで、距離はおよそ3・5キロです。大雨で道路や住宅地にあふれる雨水を貯めて浸水を防ぐ効果が期待されています。下水道工事として広島市で最大規模だということです。

広島市 松井一実市長
「こういう大がかりな対策がようやく目に見える形で確実に進むことになったことは喜ばしく思っている」

工事の完成予定は4年後ということです。

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