タカトシ、30周年興行の舞台は奈良「大阪に苦手意識が強い」

結成30年を迎えた、お笑いコンビ・タカアンドトシ。その30周年興行『道産子お笑いフェス』(会場:奈良県生駒市)を3月24日に控える2人が意気込みを語った。

お笑いコンビ・タカアンドトシ(2月22日・大阪市内)

ともに北海道出身の同級生、「欧米か!」のツッコミが代名詞・・・現在も数多くの冠番組を持つタカトシも今年で結成30周年。その記念興行には2人のほか、とにかく明るい安村、EXIT、ペナルティ、トム・ブラウン(ケイダッシュステージ)、錦鯉(ソニー・ミュージックアーティスツ)ら、北海道にゆかりのある芸人が事務所の垣根を越えて参加。各10分のネタのほか、ゲームコーナーやミニ舞台などをおこなうという。

この30年を振りかえり、「東京での22年より、札幌での7年の方が長かった」「気付けばって感じで・・・」と漏らした2人。開催地の奈良について、「札幌吉本ができたときの初代所長がいまして、我々もオーディションとかでお世話になった方が、奈良の担当をされていて、会いたいな、みたいな。錦鯉の長谷川も所長に会うのが20年振りくらいで、楽しみにしていますよ」と説明した。

■ 大阪に苦手意識!? 若手時代の思い出

大好きなプロレスの話で記者と盛り上がるトシ(2月22日・大阪市内)

続けてタカは、「大阪は月イチくらいで来てるんですけど、楽しめるようになってきたのは本当にここ最近。それまでは大阪が怖すぎて楽屋に入ったら出ないとか、そんな感じでしたから。昔はもっと厳しくて標準語で漫才をやると誰も聞いてくれないですし。大阪に苦手意識が強いんで、今回は奈良かなって」と記者陣を笑わせた。

トシも大阪について、「一発目がトラウマでしたから。デビューして2カ月目の18歳のとき、NGKの昼出番いただいたんですけど、本当に10分間1個も笑いがなく。当時は『二丁目劇場』があったんで、そこなら若者が多いから大丈夫や!って言ってもらえたんですけど、そっちでも僕らが出た瞬間、お客さんがパンフレットを見出して頭しか見えなくて・・・大阪が大嫌いになりましたよ!」と苦い思い出を振りかえる場面も。

「昔に比べて今は東京からとか、大阪以外の漫才師も(NGKに)出ているんで。僕らがデビューしたときが一番厳しかったのかな。『大阪の笑いが一番』という意識もあったし、今は寛大になったなと思います。当時は師匠方に挨拶するだけで精一杯だったんですけど、今はすごく良くしていただいていますね」と語った。

■ 40周年に向けては? 賞レースへの思い

現在47歳、「最近記憶力が結構やばい感じで…」と明かすタカ(2月22日・大阪市内)

40周年に向けては、「結構しんどい仕事が多いんで、楽しく行きたいですけどね。ゆる〜く。無理せずイヤな仕事は断って・・・」と話すタカに、「それ目標か!?」とすかさずツッコんだトシ。「でもやっぱり、劇場で漫才をもっともっと磨きをかけていきたいですね。僕たちじゃないとできない笑いを作りたい」「この10年で、NGK看板になっていたい」と合わせて意気込んだ。

賞レースについては、「ゆるくないんで・・・もういいよな?」と、お互いに意思確認。会見中には「ピンで仕事しない、タッグ専門でやる」と、30年のスタンスを漏らす場面もあり、最後には「やる方もテンションあがってますんで!」と、30周年興行をアピールした。

『タカアンドトシ結成30周年興行 道産子お笑いフェス奈良』は「たけまるホール 大ホール」(奈良県生駒市)にて3月24日の開催。料金は4500円(全席指定)、チケットは「FANYチケット」や同ホールなどで販売される。

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