安来市清井町の古刹(こさつ)・雲樹寺で23日、恐竜の着ぐるみ姿で住職の講話を聞き、座禅を体験するイベントがあった。参加者6人はティラノサウルスならぬ「寺のサウルス」になり、思いやりや感謝の気持ちを学んだ。
醍醐靖幸(やすゆき)住職(36)がお経に続き、地球や人類、仏教の歴史を解説した。思いやりの心に触れ「皆さん、肉食動物ですから、生きるために食べる生き物のことを思い、感謝しないといけない」と恐竜向けに心構えを説いた。
座禅体験では醍醐住職が着ぐるみ姿の参加者の背中を「警策」という棒でたたくと、バスッバスッとユーモラスな音が出て、見守る関係者から笑い声が漏れた。修行のご褒美として、イノシシの丸焼きが振る舞われた。
鳥取市から訪れた小学5年の松戸亮己(まことみ)君(11)は「着ぐるみ姿で座禅をするのが難しかったけど、面白かった」と喜んだ。
イベントは安来商工会議所主催の「安来まちゼミ」の一環で、矢田醤油(しょうゆ)店(安来市中津町)が企画した。