バイエルンからの退任が決まったトゥヘル監督が経緯を説明「私だけが問題だとは思わないが、私には責任がある」

今シーズン限りでの退任が決まったトゥヘル監督[写真:Getty Images]

バイエルンのトーマス・トゥヘル監督が、退任に至った経緯を説明した。

21日、バイエルンはトゥヘル監督との契約を今シーズン限りで終了することを発表した。

ブンデスリーガ12連覇を目指すクラブだが、直近で公式戦3連敗。不甲斐ない戦いが続き、チームとしても不安定さが露呈し始めていた中での発表だった。

残りシーズンを指揮することになっているトゥヘル監督だが、チーム状態が上がらないようであれば、早期退任も有り得るとの報道も出ている。

そのトゥヘル監督は、RBライプツィヒ戦に向けた記者会見に出席。改めて、今シーズン限りで退任することになった経緯を語った。

「我々は火曜日に話し合い、水曜日にチームと皆さんに伝えた。我々は自分たちのプレーの方法、勝ち点、そして最近の3つの敗戦に満足していない」

「明確な状況ではなく、罪を犯した人物もいない。ただ、責任は私にある。サッカーの発展と結果は、私が望んでいたものではない」

不甲斐ない状態が続いている現状。当然満足することなどないが、残りシーズンへの取り組む姿勢は変わらないとのこと。むしろ、制約がない中で自由にやりたいようにできることがプラスだとした。

「我々はフットボールと自分たちがやっていることが本当に大好きだ。私にとって、5年契約か5週間の契約かは問題ではなかった。重要なことは、今ここにあるということだけ。新たな状況となったが、それは重要ではない」

「この仕事が大好きで、以前と同じエネルギーで仕事に取り組むことは明らかだ。今は明晰さがあり、自由をててくれる。監督にとっても、選手にとっても、自由というのは常に良いものだ」

チームとの話はすぐに終わったというトゥヘル監督だが、感情的にはなっていないという。

「火曜日に短い会話で確認し、水曜日に決断した。私はプロとして、感情的にはならずに見ている。これは最高レベルのプロスポーツだ。私だけが問題だとは思わないが、私には責任がある」

「この展開には満足はしていない。今、我々は新たな状況に直面しており、それは解決される。状況が明確になり、自由がもたらされることを願う」

また、不和が噂されている選手たちについても言及。選手たちが持っているものを引き出すだけだとし、失望はしていないとした。

「私は個人的に選手たちに失望しているわけではない。我々には高い基準があり、それは変わらない。我々は彼らから最高のものを引き出そうと努めている」

「この決定はシーズンの終わりに下されたものであり、我々がそうではないことを示している。完全に別々に働いている」

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