ME:I、放送終了後にも深めていく絆 オーディション中には見られなかった関係性に注目

2023年10月から12月にかけて配信され、多くの熱狂を生み出してきたオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』(Lemino/以下、日プ女子)。同番組より誕生した11人組ガールズグループ ME:Iが1月以降、公式SNSやファンクラブで各種コンテンツの公開を活発化させている。

直近では、2月8日に「ME:I party ‎イヤホンガンガンゲーム」と題した動画を公開。イヤホンをつけて大音量で音楽を流した状態で行う伝言ゲームに11名のメンバーが挑戦し、メンバー間の親睦を深める企画となっていた。

そのようなさまざまな企画の中でも特に注目したいのが、1月18日と25日に公式YouTubeチャンネルで公開された2本の動画だ。「ME:I party お疲れさまパーティー」「ME:I party お手紙交換」と名づけられたこれらの動画の中では、ME:Iのメンバーが長きにわたるオーディションを無事に終えたことを互いに労いつつ、合宿生活の思い出やデビュー決定後のエピソードなどを語り合った。それぞれの話題から各メンバーの素顔も垣間見えた部分があり、オーディションのアフタートークとして楽しんだ国民プロデューサー(視聴者)も多かったのではないだろうか。

そして何より、これらの動画からは、各メンバーの関係性がさらに一歩進んで深まっている様子がうかがえた。例えば、高見文寧と村上璃杏。オーディション期間中、彼女たちが同じチームになったのは、レベル分け再評価のときのみだったが、レッスンの外で親睦を深めていたのか、デビューメンバーに決定した後も、2人はLINEでラーメンについて連絡を取り合っていたことが今回の動画で明らかになった。

オーディションを終え、地元に帰省すると、3度の食事をすべてラーメンにしたという高見。早くラーメンを食べたい気持ちや、その日に食べたラーメンの内容を村上にLINEで報告したところ、村上も地元・岡山県に到着後すぐにラーメン店を2軒はしごしたというメッセージが返ってきたそうで、2人の間で繰り広げられていたまさかの「ラーメンバトル」のエピソードは、他のメンバーに笑いを生み出していた。

また、海老原鼓と笠原桃奈も、コンセプト評価で共に「&ME」をパフォーマンスしてから、交流を深めてきたようである。「お手紙交換」の動画では、海老原が笠原に対して熱い想いをしたためた手紙を披露。「&ME」の準備を進める中で、2人はパフォーマンスについて対話を重ね、ステージに対してお互いに同じ熱量を持っていることを確認したという。そして、海老原は「コンセプトバトルで一緒に1位をとれたこと、本当に嬉しかったし、これからもずっと一緒にいたいと思った瞬間でした」「これからもずっと一緒に頑張っていこうね。ぽっぽちゃん、愛してるよ」と愛情のこもった言葉で手紙を締め、笠原への最大限の信頼をにじませた。

さらに、同じ動画の中で、佐々木心菜から清水恵子に宛てた手紙も披露され、これからさらに育まれていくであろう2人の関係性に期待をしたくなる場面も見られた。

佐々木と清水も、オーディション期間中はレベル分け再評価のときに同じクラスだったほかは同じチームで活動している姿を見かけなかったが、デビューをきっかけに一気に距離を縮めたようだ。佐々木はオーディションが始まった当初、「初めて空港で会ったときは、すごくうるさくて」「この子と仲良くできるかなと思った」と清水への第一印象を素直に話しつつ、現在では「性格が心菜と反対だからこそ尊敬する部分が多い」「仲良くなれて良かった」と感じていると明かした。そして、「弱いところはあまり見せないけれど、たまには相談してね」と清水を気遣い、清水は「心菜にこんなに真剣な言葉をもらったのは初めて」と、照れた様子で佐々木の言葉に聞き入っていた姿が印象的だった。

そして、村上と山本すずも、実は同い年のメンバーとして“朝”をきっかけに交流を深めていたことが明らかになった。山本は、アラームなどの機械音で起床することが苦手らしく、人に声をかけられるとスムーズに起きられるのだという。オーディション期間中、練習では韓国の事務所での練習生経験者の山本がリードして村上にダンスなどを教えることもあったそうだが、宿舎で同じ部屋になった際は、村上が山本に声をかけて起こしてあげることで、お互いに支え合っていた様子が語られた。山本の意外な素顔に各メンバーも驚きつつ、2人の可愛らしいエピソードに笑いが生まれていた。

このように、11名のメンバーがそれぞれに関係を深めながら、信頼関係を築き、グループとしての団結力を高めている様子がうかがえるME:I。グループ結成から2カ月近くが経ち、デビュー日の4月17日まであとおよそ2カ月。3月末のファンコンサート、そして4月のデビュー後に見せる彼女たちのステージは、メンバー間の結束力の高まりも相まって、より一層輝きを増したものになるに違いない。

(文=市岡光子)

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