「メッツにとって悪いニュースだ」千賀滉大の負傷者リスト入りに米放送局が独自見解!「負担がかかるほどではなかったが…」と昨季の起用法に言及

現地2月22日、米主要メディアはニューヨーク・メッツの千賀滉大が右肩痛のため負傷者リスト入りすると報じた。当面は回復へ向けた調整に専念することとなり、シーズン開幕には間に合わない見通しだという。

メジャー2シーズン目、メッツ先発陣のエースとしての期待を寄せられ、開幕投手も有力視されていた右腕。米放送局『CBS Sports』は「メッツのナンバーワンスターターが肩の痛みで負傷者リスト入りとなり、2024年シーズン開幕へ」と銘打った記事を掲載し、千賀不在のローテーションについて見解を示した。「センガが故障したことで、メッツはホセ・キンタナを開幕日の先発に据え、以降はルイス・セベリーノ、ショーン・マナエア、エイドリアン・ハウザー、タイロア・メギルを起用することになりそうだ」と予想している。

また、「昨シーズンのセンガの仕事量は、キャリアハイではなかったものの、日本プロ野球での最後の数年よりも増えていた」として、近年の投球回数を紹介。「2019年は180回1/3を投げた。短縮となった2020年シーズンは131イニング、2021年は111回1/3、2022年は148回、そして昨シーズンは166回1/3と増えたものの、肩に負担がかかるほどではないはずだ」と論じている。
さらに『CBS Sports』は昨シーズンのメッツ首脳陣の配慮にも言及。「NPBの投手は一般的に週1回しか登板しないが、MLBの先発スケジュールは5日に1回程度だ。メッツはセンガの登板日への調整に最善を尽くした。MLBでは4日間の休養が普通とされており、彼は1年を通して4日間の休養で先発したのは3度だけで、中5日での登板が17回、中6日以上での登板が9回だった」と振り返っている。

そのうえで、「肩の故障は投球が身体に負担をかけるということ以上の、特別な理由がなくても投手に起こることがある」と指摘。加えて、「センガが軽度の故障に苦しみ、レギュラーシーズンの数週間後にメッツのローテーションに加わる可能性はまだある。もちろん、もっと暗い道もある。時間が経てばはっきりするだろう」と今後への見込みを示しながら、「とりあえず、木曜日の朝はメッツにとって悪いニュースになった」と強調している。

大手メディアも即座に反応し、千賀、そしてチームの先行きを不安視している。昨シーズンの功労者のひとりとも言える日本人右腕を欠き、メッツは新シーズンの開幕を迎えることとなりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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