「興味持ったら迷わずやろう」自転車で旅する冒険家の話に児童ら夢中 京都府京丹波町

自転車で世界を巡った体験を写真を交えながら語る西川さん(京丹波町曽根・丹波ひかり小)

 自転車で世界を旅する冒険家西川昌徳さん(40)が京都府京丹波町曽根の丹波ひかり小で講演した。西川さんは旅に出たきっかけや現地での体験を踏まえ、児童たちに「興味を持ったことは、迷わずやってみよう」と訴えた。

 西川さんは兵庫県姫路市出身。大学時代に親友を交通事故で失ったのを期に「後悔しない生き方をしよう」と決意。卒業後に自転車で38カ国を巡り、その経験を元に、世界と日本をウェブで結ぶ授業を行うほか、全国の子どもたちと自転車で旅をする活動などにも取り組んでいる。

 13日の講演会には4~6年の約90人が参加した。中国で見知らぬ男性に突然引き留められ、スイカを振る舞われた体験や、1冊のノートを繰り返し使いながら医師を志して勉強する少女との出会いなど、多彩なエピソードを披露。コミカルで時に神妙な口調で語られる西川さんの話に、児童たちは興味深そうに聞き入っていた。

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