ひな祭りの縁起物「ハマグリ」エキスたっぷり、ラーメンにも…【市場で旬みっけ!】

旬の魚や果物、花などを市場の担当者に紹介してもらう「」。今回は「ハマグリ」です。結婚式やひな祭りの縁起物としても知られていますが、これから春にかけて、最もおいしい時期と言われています。

縁起物の食材、ハマグリ。お吸い物はやわらかい食感の身と、濃厚なスープが特徴で、毎年、春に旬を迎えます。

貝殻がぴったりと重なることから、仲睦まじい夫婦の象徴とされてきたハマグリ。ひな祭りに登場するのも「将来良い夫婦になれるように」という願いが込められているといいます。

千葉、茨城、中国産…産地で異なる大きさ

ハマグリは、産地によって大きさが違います。

福島丸公・山下明彦さん「国産のものは茨城、千葉。茨城のほうが大きいんですけど、なかなか茨城産のハマグリって食べたことがないと思う。流通も少ししかなくて希少な茨城県産のハマグリ。国産の中心の千葉県産が出回るのが3月のひな祭りの期間」

国産のハマグリは、数も少なく貴重で、茨城や千葉などが主要な産地です。今年は大きく、味もよいということです。さっそく、新鮮なハマグリを使ったお吸い物をいただきました。

松井綾乃アナウンサー「すごくいい香りですし、身が大きい。おいしい!歯ごたえがすごくあって、食べ応えも抜群ですね」

そんな濃厚なスープを生かしたユニークな料理が福島市にありました。

ハマグリのエキスたっぷり塩ラーメン

「めんや薫寿(ことぶき)弐番屋」。マダイのダシを使ったスープが自慢で、メニューに合わせて、食感や風味の違う麺を使うのが、店のこだわりです。

旬の食材をラーメンに取り入れていますが、この時期は、ハマグリを贅沢に使ったラーメンを提供しています。タイとハマグリを合わせたスープに、大きな貝が2つ乗った「はまぐりと菜の花の塩ラーメン」。旬の海の幸を贅沢に堪能できる一品です。

松井アナ「すごいです、一口でかなりのハマグリを感じます。おいしい。麺は細麺で、するすると入ります。すごく食べやすい」

3年前から提供している店の看板メニューで、リピーターも多く、食べやすいことから、女性や年配の人からも親しまれています。

松井アナ「スープまで完食しちゃいました。本当にするするっと一瞬でなくなっちゃいました。本当においしかったです。ごちそうさまです」

めんや薫寿 弐番屋・宮崎文子さん「ハマグリのおいしいエキスをたくさん感じていただけるラーメンになっています。春も近いので、春を感じて味わっていただけたらと思います」

旬の海の幸をふんだんに使った「はまぐりと菜の花の塩ラーメン」は、5月中旬まで提供する予定です。

自宅で「砂ぬき」する際は

ひな祭りに向けて、自宅でハマグリを楽しみたい人もいますよね。いいハマグリのポイントは?

福島丸公・山下明彦さん「光沢があるものを選んでもらえると鮮度がいい証拠。ぬめりがあるのも鮮度がいい証拠」

また、口がしっかりと閉じているものも新鮮です。さらに、叩いていい音がするものも鮮度がいい証拠です。

そして、貝の調理で気になるのが「砂ぬき」ですが…。

福島丸公・山下明彦さん「アサリもシジミも、ほとんどの貝は100%ではないけど砂ぬきはしてあります。ただ、心配な人もたくさんいると思うので、その場合は海水を作っていただいて、塩分濃度は3%のイメージで水と塩を合わせて、1~2時間冷蔵庫に保管すれば砂は出る」

ハレの日の食卓を贅沢に彩るハマグリ。大切な人といつまでも仲良く。そんな思いを込めて旬のいまの時期に、楽しんでみてはいかがでしょうか。

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