「時間割は自分で決める」 子どもが主体的に学ぶアフタースクールが4月開校 兵庫・姫路

子どもたちの底力を引き出すための空間とは?

兵庫県姫路市に4月、“ちょっと変わった学び舎”をコンセプトにしたアフタースクールがオープンする。対象は小学1年生から6年生までの児童だ。「ただ放課後に子どもを預かる場ではなく、子どもたちが主体的に学び、好きなことに挑戦できる環境にしたい」と語る、統括ジェネレーターの足立隆弘さんに話を聞いた。

【画像2枚】“ちょっと変わった学び舎” 部屋の中にも自由な雰囲気漂う

大学を卒業後、兵庫県の中学校・高等学校や特別支援学校で英語教師をしていた足立さん。教育に携わる中で、もっと自由度が高い学び方があるのではないかと考えるようになったという。

「教師が一方的に指導する授業や、成績だけで生徒の得意・不得意を捉えることに疑問を持つようになりました。本来、学びにはワクワクする楽しさがあるもの。子どもたちが自ら『やってみたい!』と選び、行動することこそが学びの原点という思いから、新しい価値観で教育の場を作りたいと考えました」(足立さん)

姫路市飾磨(しかま)区にオープン予定のアフタースクール『GO Lab.』には、学校のような時間割がない。登校した子どもたちが今日の「することリスト」を作成し、興味を持ったプログラムに取り組む。用意しているプログラムは9種類以上あり、地域や社会と繋がる体験の中から生まれる学びを重視しているという。

例えば、科学・技術・ものづくり・リベラルアーツ・数学的思考力を指す「STEAM」に「Question(問い)」を加えた「Q-STEAM」は、地域に密着したものづくりや販売体験を行うプログラム。また、「おかねとしゃかい」では、お金や労働について知り、お金とうまく付き合うための練習や経営体験を実施する。

もちろん、一般的な学童保育施設で行っている宿題などの基礎学習フォローのプログラムもあり、子どもたちをサポートするのは元小学校教員や書道教室講師、ファイナンシャルプランナーなど、さまざまな分野で専門知識と経験を持つスタッフだ。足立さんは「ここでの学びを通して、子どもたちが自分らしさを大切に、努力や挑戦を楽しめる人になってほしい」と話す。

開校を目前に控え、更なる設備の充実を目的にクラウドファンディングにも挑戦中だ。支援者へのリターンにはスクール体験チケットのほか、講師として子どもたちに授業を行える「講師登壇コース」も用意している。支援募集は、2024年2月29日(木)午後11時59分59秒まで。

※ラジオ関西『羽川英樹ハッスル!』2024年2月8日放送回、「ハッスル応援団」より

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