久保建英、2試合連続での“恩返し弾”とはならず…ビジャレアルが3-1でレアル・ソシエダに勝利

ラ・リーガ第26節が23日に行われ、レアル・ソシエダとビジャレアルが対戦した。

ここまで25試合を消化したリーグ戦で10勝10分5敗を記録し、勝ち点「40」の6位につけるレアル・ソシエダ。18日に行われたマジョルカ戦で公式戦6試合ぶりの白星を挙げ、ホームで連勝を狙うなか、指揮官を務めるイマノル・アルグアシル監督は、日本代表MF久保建英を先発に起用した。2試合連続となる古巣相手へのゴールと、チームを勝利に導く活躍に期待がかかる。

試合は、開始早々の6分にレアル・ソシエダのアンデル・バレネチェアがピッチに座り込んで交代を要求。大黒柱であるミケル・オヤルサバルを負傷で欠くレアル・ソシエダだが、アクシデントにより、早い時間から交代枠を使うこととなった。

すると、17分にビジャレアルが左サイドでコーナーキックを獲得。ファーサイドに鋭く落ちるボールが蹴り入れられると、フリーで走り込んできたラウール・アルビオルが頭で折り返し、ゴール前で待ち受けていたサンティ・コメサーニャがヘディングで押し込む。リーグ戦4試合ぶりの勝利を目指すビジャレアルが先制に成功した。

先行を許したレアル・ソシエダは、ポゼッション率を高めながら相手陣内に押し込み続けるが、ビジャレアルの堅いブロックを破れない時間が続く。久保も右ウイングとして再三突破を試みるが、人数をかけた守備に苦労し、なかなかフィニッシュまで持ち込むことができない。

後半立ち上がりの47分には、自陣ボックス内でサイドチェンジを狙ったジョン・パチェコのパスが中途半端になり、ビジャレアルのアレックス・バエナにインターセプトを許してしまう。そのままバエナが左足でクロスを供給すると、ゴール前に走り込んできたコメサーニャがダイレクトでネットを揺らす。ビルドアップでの痛恨のミスにより、レアル・ソシエダが手痛い2失点目を喫してしまった。

苦しい展開となったレアル・ソシエダだが、72分にはまたもアクシデントが発生。右肩を痛めてプレー続行が不可能となったアルセン・ザハリャンが交代を余儀なくされ、バレネチェアに続いて、この試合2人目の負傷者が出てしまった。

そんななか、レアル・ソシエダも86分に意地を見せる。右サイドでパスを受けた久保が縦に突破してクロスを送ると、相手にクリアされたボールがペナルティエリア手前のマルティン・スビメンディのもとへと向かう。ダイレクトボレーで枠を捉えた低弾道のシュートは、ビジャレアルのGKフィリップ・ヨルゲンセンに防がれ、セカンドボールに反応したシェラルド・ベッカーのシュートもヨルゲンセンが体でブロック。それでも、跳ね返りを再びミケル・メリーノが押し込み、レアル・ソシエダが1点を返した。

反撃ムードが漂い始めた『レアレ・アレーナ』だったが、終了間際には昨シーズンまでレアル・ソシエダに所属していたアレクサンダー・セルロートからゴールを奪われ、試合は3-1で終了。ドリブル突破で相手の脅威となり続けた久保だったが、2試合連続の得点には至らなかった。次節、レアル・ソシエダはコパ・デル・レイを挟んで、来月2日にアウェイでセビージャと対戦。ビジャレアルは来月3日にホームでグラナダと対戦する。

【スコア】
レアル・ソシエダ 1-3 ビジャレアル

【得点者】
0-1 17分 サンティ・コメサーニャ(ビジャレアル)
0-2 47分 サンティ・コメサーニャ(ビジャレアル)
1-2 86分 ミケル・メリーノ(ビジャレアル)
1-3 90+5分 アレクサンダー・セルロート(ビジャレアル)

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