庄内地域で、約4千キロ離れたシベリア方面を目指すハクチョウの北帰行が本格化している。元日本白鳥の会理事の角田分(わかつ)さん(76)=酒田市=によると、例年より2~3週間ほど早い今月10日ごろに始まったという。鶴岡市の大山下池で23日、飛び立つハクチョウの姿が見られた。
例年より早い北帰行について、角田さんは、今季は雪が少なく、ハクチョウが田んぼの落ち穂などを十分に食べることができたからではないかとみている。「酒田市白鳥を愛する会」の後藤栄会長(81)は、来月初めごろまで酒田市の最上川スワンパーク周辺で観察するとし、「来季も元気に飛んでくる姿を見たい」と語った。