目指せ「納豆のまち」! グランプリは御とめ湯りの「和さんど」 福島市が創作料理コンテスト

グランプリに輝いた「和さんど」

 福島市の飲食店などが納豆メニューの味を競う「納豆料理コンテスト」の最終審査会は23日、市内のコワーキングスペース「Fukushima―BASE」で開かれ、日帰り温泉施設「御とめ湯り」(土湯温泉町)のライスバーガー「和さんど」がグランプリに選ばれた。

 納豆の消費拡大や飲食・観光業の活性化を目指して市が初開催した。市内33店舗から56品の応募があった。昨年10月から1月末まで、対象店で料理を味わった人の投票を受け付け、上位5品が最終審査に進んだ。木幡浩市長ら6人が審査員を務めた。

 「和さんど」は納豆とクリームチーズ、ヨーグルトをあえたホワイトソースを川俣シャモのそぼろに添えてライスバーガーに仕上げた。御とめ湯りで昨年11月から販売している。価格は800円(税込み)。

 審査後、木幡市長が御とめ湯りの加藤貴之社長(48)に盾を手渡した。加藤社長は「福島の納豆文化を広めたい」と意欲を語った。

 福島市は、総務省が6日に発表した2023(令和5)年家計調査で、納豆の1世帯(2人以上)当たりの年間支出額が9位となり、5年ぶりに1位を逃した。木幡市長は「これからも納豆のまちとしてブランド化を進めたい」と話した。

 グランプリ以外の店舗と料理名は次の通り。

 ◇準グランプリ▽母家たすいち(置賜町)「揚げナスde肉味噌納豆」▽餃子酒家 照井(南矢野目)「納豆坦々麺」

 ◇入賞▽本場広島お好み焼き かっちゃん(南中央)「福島スペシャル」▽エスポアール(松川町)「ナットウライスピザ」

木幡市長から盾を受ける加藤社長(右)

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