ロイヤルズがノラ獲得を正式発表 捕手3人体制を採用する可能性も

日本時間2月24日、ロイヤルズは34歳のベテラン捕手、オースティン・ノラと1年契約を結んだことを発表した。ブリュワーズとマイナー契約を結んでいたノラだが、ブリュワーズがゲーリー・サンチェスを獲得したことで「チャンスがない」と判断し、出場機会を得られそうなチームへの移籍を希望してFAに。ロイヤルズが素早く獲得に動き、捕手の層に厚みを加えることに成功した。可能性は低いものの、捕手3人体制でシーズン開幕を迎える可能性もあるとみられている。

ロイヤルズはサルバドール・ペレスが不動の正捕手として君臨しており、2番手捕手にはフレディ・ファーミンがいる。現在28歳のファーミンはメジャー2年目の昨季、70試合に出場して打率.281、9本塁打、32打点、OPS.782をマーク。J・J・ピコーロGMは「昨季、彼がやったことは素晴らしかった。数字がそれを物語っている。我々は彼の能力に自信を持っている」と話しており、ノラが加入したとはいえ、ファーミンが2番手捕手の最有力候補であることに変わりはない。

ノラはメジャーデビューした2019年に79試合でOPS.796、翌2020年も短縮シーズンながら48試合でOPS.825をマークしたが、それ以降は成績が年々悪化。昨季はコンディション不良もあり、52試合で打率.146、1本塁打、8打点、OPS.452と自己最悪の成績に終わった。マイナー・オプションがまだ残っているため、順当にいけば、ノラは3番手捕手としてマイナーでの待機を強いられることになるだろう。

ただし、ピコーロGMは「競争がないとは言わない」と話しており、シーズン開幕までのあいだに2番手捕手の座をめぐって競争が繰り広げられることになる。また、昨季はペレスとファーミンが同時に離脱した時期があり、ローガン・ポーターやタイラー・クロップリーといった経験不足の若手捕手を起用せざるを得なかったため、ピコーロGMは「捕手の選択肢があることはシーズンを通して、チームを大いに助けてくれるだろう」とノラの加入を歓迎している。

なお、ピコーロGMは開幕ロースターにペレス、ファーミン、ノラの捕手3人を登録する可能性を現時点では排除していない。ただし、緊急時には外野手登録のMJ・メレンデスが捕手を務めることができるため、捕手3人体制を採用する可能性は低いとみられている。

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