パッケージクラフト作家・高橋和真さん 上越市大町5にギャラリー 創作系が集まる新しい通りに 3月27日までオープン記念展 

オープンしたギャラリーで来場者に作品を説明する高橋さん

上越市のパッケージクラフト作家、高橋和真さん(50)は23日、同市大町5にギャラリー「空(から)のおもちゃ箱」をオープンした。同所は旧今井染物屋など雁木町屋が多く残る地域で、昨年から町屋をリノベーションした出店が続き活気づいている。

「パッケージクラフト」はお菓子などの空き箱を使い、デザインを生かして動物や建物などを作るもの。全国各地で作品展示を行う高橋さんは、展示と制作、ワークショップの拠点を妙高市から移した。高橋さんは「新規出店が多く、創作系が集まる新しい通りになる予感がした」と同地を選んだ理由を話す。

オープン記念展は3月27日まで。「高橋和真の仕事展」としてパッケージクラフトに加え、ペーパークラフトや名画を立体化する「型紙化計画」など、これまで手がけた作品を展示している。また土、日曜を中心にパッケージクラフトのワークショップを行う。

初回は25日午後1時30分、同3時、同4時30分からの3回実施する。開店時間は午後1時から同6時まで。木、金曜定休で、遠方での作品展の際は休業となる。

今後は他の作家とのコラボレーション展示や上越のパッケージを使った作品での活性化などを目指している。高橋さんは「パッケージクラフトを見て作れる場所。それに加えて上越を盛り上げる創作活動も行いたい」と話した。

◇テナント13店に たてぐや北川 4月7日Gオープン

同市大町5に昨年10月にプレオープンした「オフィスたてぐや北川」はテナントが増え、4月7日にグランドオープンする。3月15日まで、ショーウインドーに古い靴をポップに再生した「いたづらや尚」(大坪正尚さん)の作品が飾られている。

作品は靴を白く塗り、目玉などの模様で飾っている。大坪さんは「特殊、高級なものを使わない」「ゴミというものはない」という創作方針で、空きペットボトルを使って飾り付けている。

たてぐや北川のテナントは現在13店。グランドオープンに向けて販売を行う店舗を1階に集め、2階は会議や茶会、地域外企業の営業拠点などとして活用する。3月1日から開店日は近隣で開かれている二・七の市、四・九の市実施日に合わせ、相乗効果での活性化を目指す。また土、日曜日になる開店日は店舗前で「雁木の昼市」を開く。

たてぐや北川のショーウインドーを靴のアートで飾る「いたづらや尚」の大坪さん

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