JR東海が“静岡愛”をアピール「会いにいこう」新CMを静岡駅で撮影した理由は・・・東海道新幹線のキャンペーンで心をくすぐる演出

JR東海は、新幹線の新しいCMの放送を2月22日から始めました。「会いにいこう」キャンペーンの一環で、今回のCMには「静岡愛」が込められているそうです。

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JR東海のCM「会いにいこう」は、コロナ禍が明け新幹線での移動やその先で会う人の笑顔を思い出してもらおうというキャンペーンとして、2023年2月に始まりました。

新しいバージョンのCMに出演するのは、俳優の吉高由里子さん。吉高さんが改札を抜けたのは静岡駅です。自然の光が改札口付近に入るリアルな映像を撮りたいと先日、日中のわずかな時間を縫ってエキストラを含めて総勢80人以上で撮影を行いました。

今回のCMでは「のぞみ号」だけでなく静岡や浜松、豊橋といった「ひかり号」の停車駅にもスポットが当たっています。

<吉高由里子さん>
「邪魔にならないように、さあ、いまだってやりながら撮影した」

なぜ?新幹線のCMを静岡駅で撮影 理由は…JR東海の「静岡愛」

なぜ、撮影場所に静岡駅を選んだのか。JR東海の担当者は「静岡愛」だと語ります。

<JR東海 東京広報室 佐治まさみさん>
「今回、静岡駅は3月のダイヤ改正で16年ぶりに『ひかり』が増えて、ますます便利にご利用いただけるタイミングにもなっているので、担当としてもどこかで静岡駅を出したいという思いもあったので、便利になるというのもちろんそうですし、私の上司が静岡出身で今も静岡に住んでいるので、すごい静岡愛を一身に受けて、これは静岡でやるしかないよと言われたところも要因のひとつ」

JR東海の新幹線キャンペーンといえば、1980年代後半から90年代にかけての「エクスプレスシリーズ」。中でも、遠距離恋愛の恋人たちをテーマにした「シンデレラ・エクスプレス」は社会現象にもなりました。

深津絵里さんや牧瀬里穂さんもCMに出演。そんな数々のCMのスタイリストを担当した申谷弘美さんが今回のCMでも吉高由里子さんのスタイリストを担当しました。

申谷さんは「私たちを取り巻く環境はインターネットの普及やコロナ禍などを経て劇的に変わりました。そんな大きな変化の中でも変わらないのが『会うことの価値』。むしろ時代とともに高まっているとつくづく感じています」とコメントしています。

吉高由里子さん「会いたい人がいたら、胸が高鳴る」

<吉高由里子さん>
「いちばんワクワクする時ですよね、目的地に着いて改札をくぐり抜ける瞬間って。そこに会いに行く人、会いたい人がいたら、よりうれしさ、胸が高鳴るんじゃないかな」

今回のCMの別バージョンにも、静岡に関係するシーンがたくさん盛り込まれています。JR東海のCM担当者は「静岡を探しながら見てほしい。静岡駅での撮影は多くの人に共感してもらえるいいシーンになると確信していた」と話しています。

<JR東海 東京広報室 佐治まさみさん>
Q.吉高さんは誰に会いに行ったんですか?
「CMでは具体的に描かれていない、皆さまにご想像いただければ」

CMに盛り込まれていた静岡のシーン。「車窓」や「うなぎパイ・治一郎」「静岡駅南口ロータリー」「静岡市の用宗付近」などがあります。静岡の人たちの心をくすぐる演出でした。

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